ここでは「先般お知らせした通り」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「先般お知らせした通り」とは?
「先般お知らせした通り」とは?
「先般お知らせした通り」は、以前にお知らせした通り、と解釈する表現です。
この「先般」は、それほど遠くない過去を表現するための言葉で、1ヶ月程度前までのことに対して使われます。
よって、それくらいの範囲で以前にその相手に知らせた通り、と使う表現になり、このように受け取った側もそれくらいの範囲で以前に知らされた内容のことだと解釈するものです。
考えられる内容が1つしかない場合や、つい最近のことを対象にしていて、相手もすぐにそれだと分かるような場合はこの「先般お知らせした通り」だけでどのことなのか分かりますが、「先般お知らせした通り、○○の件は~」のようにどの件なのかを併せて記載して使うとより分かりやすく、また、どのことなのかと紛らわしい件がいくつかある場合もこの表現だけではなく、こういった用い方をするといいでしょう。
「先般お知らせした通り」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「先般お知らせした通り」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「先般お知らせした通り」は、口語で使うことはまずなく、文章で用いられる表現となっています。
近年ではメールで使われることがほとんどですが、通達などで見掛けることもあり、社内文章で「先般お知らせした通り、○月△日より交通費の清算に関する書類の書き方が変わります」などといった使い方をされることも少なくありません。
この時にもその清算に関する内容について、軽くでも以前に告知していたことが使える条件となります。
ビジネスシーンだけでなく、プライベートで「先般お知らせした通り、○○がいよいよ△月開店するようです」のように使われたり、「○○については先般お知らせした通りです」といった形にして、その○○については以前に伝えた内容と変わっていないと伝えるような使い方をすることもできます。
「先般お知らせした通り」を使った例文
「先般お知らせした通り」を使った例文
・『先般お知らせした通り、○○の仕様に変更はありません』
・『○○への出張の日程は先般お知らせした通りで、特に変更はありません』
「先般お知らせした通り」の類語や言い替え
「先般お知らせした通り」の類語や言い替え
・『過日お知らせした通り』
こちらの「過日」は、1週間くらい前からもっと前のことに対して文章で用いられる、「先般」と同様に過去のことを表すための言葉です。
「先般」がつい先日から1ヶ月程度までが使える範囲なのに対し、数ヶ月、時には数年前のことにまで使うことができるため、どれくらい前のことなのかによってこちらと使い分けるといいでしょう。
まとめ
まとめ
「先般お知らせした通り」は、約1ヶ月を範囲として、以前に知らせた通りだと伝えるための表現になります。
それより前のことには向いていないため、その時には類語で挙げた方を用いると、ちょうど表現的に合う使い方になります。