ここでは「なりましたので」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「なりましたので」とは?
「なりましたので」とは?
「なりましたので」は、そういうことになった、または予定していた通りに何かが決着したという意味になります。
「この役は○○さんにやってもらうことになりましたので、他の方はサポートの方をお願いします」のような使い方になり、この例ではその役が○○という人に決まったと言っています。
口語、文章のどちらでも用いられており、そのようなことに決まったという解釈で広く使われている表現です。
「その件は予定通りになりましたので、特に問題はありません」などと、予定の通りになったという使い方をすることが多く、「時間になりましたので」とした時には、決められた時間になったことを表現しています。
文章で使う場合、漢字で表記すると「成りましたので」となるものの、あまりそちらで使うことはなく、平仮名の「なりましたので」のままで使われることがほとんどです。
「なりましたので」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「なりましたので」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「なりましたので」は、同音で「生りましたので」、「鳴りましたので」といった別の意味になる使い方があります。
平仮名の場合にはほとんどの場合で先に挙げたような意味で使っていると考えて構いませんが、「生りましたので」とした時には、植物の実が生ったという解釈になります。
「鳴りましたので」の時には、鐘の音や何かのチャイムが鳴ったことの表現になり、これらとして使う時にはそれと分かるように通常は漢字で用いられます。
「生りましたので」の意味の場合、「ようやく実がなりましたので、いくつか収穫してきました」のように、平仮名のままで使う場合もありますが、文脈からそう決まったという意味とは全く違うため、そちらで使っていることが分かります。
口語で使う時にも文脈にさえ注意すれば、違う方の意味で用いている場合にはすぐに判断ができるのでそれほど心配する必要はありません。
「なりましたので」を使った例文
「なりましたので」を使った例文
・『先方のご都合により、明日の出張は中止になりましたのでお知らせいたします』
・『価格改定をすることになりましたので、その旨よろしくお願いいたします』
「なりましたので」の類語や言い替え
「なりましたので」の類語や言い替え
・『相成りましたので』
意味としては「なりましたので」と同じですが、それを堅くビジネスシーン向けにしたものだと考えてください。
「この度、本社は新しい事業を始めることと相成りましたので、お知らせいたします」のような使い方をすることが多く、そういうことになったと「なりましたので」より強く印象づけることができる表現です。
まとめ
まとめ
「なりましたので」は、そのようになった、予定の通りに決着したといった解釈で用いられます。
同音の「生りましたので」と「鳴りましたので」との区別は文脈から簡単につくため、そちらはあまり気にする必要はなく、色々なシーンでそうなったという意味で使うことができる表現です。