「校了でお願いします」とは?ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

「校了でお願いします」とは?

ビジネスにおけるメールや会話での使い方や敬語の使い方を徹底した解釈で以下に詳しく説明します。

「校了でお願いします」とは?

「校了でお願いします」とは?

このフレーズの「校了」とは主に出版業や印刷業の製作現場で使用される印刷用語です。

「校了」は、現行の誤字脱字や図表、色味などの校正作業を行ない、修正箇所がまったく無く、印刷しても問題の無い状態(段階)にすることです。

「校了」「こうりょう」と読みます。

雑誌や本などの出版物は印刷する前に何度も原稿のチェック(校正するといいます)を行ないます。

校正は一般的に原稿に赤字で修正方法を指示しますが、原稿に赤字がまったく無くなった状態を「校了となる」と言っています。

また、このフレーズは印刷しても差し支えない状態であることを相手に伝える言葉です。

すなわち、これは「校正が完了したこと」の意で、短縮して「校了」と呼ばれるようになっています。

「校了でお願いします」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

「校了でお願いします」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

文章や図・写真などを紙面内に配置してカンプ(印刷の仕上がり見本)を出力したらこれを校正紙として印刷前に発注主側が最終チェック(1度目の校正作業)を行ないます。

この1度目の作業を「初校」と言います。

初校で別段問題がなければ校了となりますが、通常は修正部分の指示が出ます。

そして修正部の直し作業を行ないますが、その際に追加の修正や初校修正の直し漏れや直し間違いなどが往々にして発生します。

再修正する場合を再校または二校といい、以降直しが完全に終わるまで、三校、四校と続くことがあります。

そうして完全に修正箇所がなくなった時点で「校了」となり、発注主側が校正依頼者(印刷会社など)に「校了でお願いします」と伝えます。

この回答をもって印刷会社は印刷作業にGOサインを出せる状態になります。

「校了でお願いします」の正しい敬語表現

「校了でお願いします」の正しい敬語表現

「校了」自体に敬語はありませんが、このフレーズは「お願いします」が正しい敬語の言い表わし方になっており、敬語として問題ありません。

より丁寧な言い表わし方とするには、「校了でお願いいたします」とすればよいでしょう。

「校了でお願いします」を使った例文

「校了でお願いします」を使った例文

このフレーズを使った例文をご紹介します。

・『校了でお願いいたします』
・『これをもちまして校了でお願いいたします』

「校了でお願いします」の類語や言い替え

「校了でお願いします」の類語や言い替え

このフレーズに類似した言葉や言い替えの一例を紹介します。

・『校正終了でお願いします』
・『内容に関して問題ありません。校了です』
・『校了しましたので至急印刷お願いいたします』

まとめ

まとめ

このフレーズは校了したことを伝えるフレーズですが、校了後の変更や追加・削除は原則できませんので、校了を伝える際は慎重に行うようにしましょう。

たとえ、校了後の直しが可能になったとしても別途追加で印刷代や製本作業料金が発生する可能性が高いといえます。

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