「ご案じ申し上げております」とは?ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

この記事では、ビジネスシーンで使われることのあるフレーズの「ご案じ申し上げております」について、その意味や使い方等を徹底解説します。

「ご案じ申し上げております」とは?

「ご案じ申し上げております」とは?

「ご案じ申し上げております」のフレーズを、言葉毎に分解して少し詳しく説明します。

まず最初の「ご案じ」「心配すること」を意味する「案ずる」の連用形で、そこに敬意を表す接頭辞の「ご」が付けられた言葉です。

次の「申し上げております」「言う」の謙譲語の「申し上げる」に現在進行形の「~しています」を謙譲語にした「~しております」が付けられた表現です。

したがって、「ご案じ申し上げております」とは「心配しています」との意味の非常に丁寧な敬語表現となります。

「ご案じ申し上げております」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

「ご案じ申し上げております」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

職場の上司や、取引先の方が病気で数日間休まれているような場合、相手の方の体調を気遣ってメールで様子を伺う場合に、「体調が回復されないとのこと、ご案じ申し上げております」等と、よく使われます。

また、上司が大きな商談等の詰めの交渉で出張しているような場合、部下として交渉が上手くいったか心配になることも少なくありません。

そんな時には、一刻も早く状況を知りたいために、帰路につかれている上司にメールで状況を聞くこともあるでしょう。

しかし、そんな時に「交渉が上手くいったかをご案じ申し上げております」等と使うのは失礼です。

言葉の表現が敬語であっても、目上の人に仕事が上手くいったかと問い質すことが、そもそも失礼に当たるからです。

次の日になれば部下に対しても当然状況が伝えられるので、我慢して待つ方が良いと言えます。

「ご案じ申し上げております」を使った例文

「ご案じ申し上げております」を使った例文

・『風邪をこじらせておられるとお聞きし、ご案じ申し上げております』
・『会社の成長が鈍化しているとのこと、将来をご案じ申し上げております』

「ご案じ申し上げております」の類語や言い換え

「ご案じ申し上げております」の類語や言い換え

「案じる」の類語としては「心配する」があり、「ご案じ申し上げております」のフレーズは「ご心配申し上げております」と言い換えることが出来ます。

また「申し上げております」の敬語表現は、「いたしております」と置き換えることが出来、「ご案じいたしております」と言い換えることも可能です。

まとめ

まとめ

「ご案じ申し上げております」とは「心配しています」との意味の非常に丁寧な敬語表現です。

目上の方が体調不良で休まれておられるような場合に、体調を気遣って様子をたずねるメール文でしばしば使われるフレーズです。

心配し、気遣う表現ですが、内容によっては状況を聞くことが失礼になることもあるので、使用に当たっては注意が必要です。

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