「陰ながら見守っております」と言ってもらえると、自分に味方がいると感じて安心感とやる気が出ます。
ビジネスシーンでも良い関係を築くために、うまく会話に折り込みましょう。
「陰ながら見守っております」とは?
「陰ながら見守っております」とは?
「陰ながら」とは表だって応援やアドバイスするのではなく、控えめに、静かに目立たないようにという意味です。
ですから第三者から見ると、存在を感じさせない「そっと、そばで」というイメージです。
続く「見守っております」は「見守っている」の敬語です。
目立つ応援ではなく、人知れずサポートする、様子を見ていて困っているときだけさりげなく手を貸すときに使います。
「自分が自分が」と表に出るのではなく、あくまでも影武者のようにサッと必要なことだけ手助けする、それ以外は様子を見ているので、基本的には相手の考えを尊重しているスタンスを表す言葉です。
「陰ながら見守っております」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「陰ながら見守っております」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「陰ながら見守っております」は目上の人に使うと失礼になります。
自分の経験や能力で手を貸せるといっているので、自分よりも上の人には使うのはふさわしくありません。
尊敬語にするには「陰ながらお祈りしております」とすると、最上級に丁寧な言いかたになります。
また、文章で使用するときには漢字間違いに注意しましょう。
「影ながら」としてしまう間違いが多いので、正しい「陰ながら」を頭に入れておきましょう。
影はあまりいいイメージにはなりません。
「陰ながら見守っております」を使った例文
「陰ながら見守っております」を使った例文
どんなやりとりで使うのか、実例をあげてみましょう。
・『みなさまのご活躍を陰ながら見守っております』
・『アメリカでのご活躍を陰ながら見守っております』
ビジネスシーンでは会話、文章とともによく使われます。
ですから、自然と使えるようだと気遣いのできる人という印象を持ってもらえます。
「陰ながら見守っております」の類語や言い替え
「陰ながら見守っております」の類語や言い替え
似た言いかたもあります。
・『陰ながらお祈りしております』
この言いかただと、丁寧さが高まるのでいろいろな人に対して使えます。
・『陰ながら応援いたします』
・『よそながら成功を見守っております』
『よそながら』とは、遠くはなれたところから、直接関与せずにといった意味の古い言いまわしです。
まとめ
まとめ
ビジネスシーンでもプラスのイメージで捉えられる「陰ながら見守っております」という表現は、言われた方も気持ちの良いものです。
表立ってではなく、そっとひそかにという日本独特の考え方がベースにあります。
押しつけがましいことはなく、でもいつも味方にいるという頼もしい言葉ですから、信頼を深めるためにも有効な表現です。