「ご心労を重ねてしまい申し訳ございません」とは？ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

ここでは「ご心労を重ねてしまい申し訳ございません」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。

「ご心労を重ねてしまい申し訳ございません」とは？

「ご心労を重ねてしまい申し訳ございません」は、このように使う相手に続けて心配をかけてしまった時に用いる謝罪の表現です。

その原因については別に記載するものですが、相手が分かっていると思えば省略することもあり、「心労」とまで使っているため、連続して心配をかけてしまうことになって申し訳ないという意味になります。

「またこのようなこととなり、ご心労を重ねてしまい申し訳ございません」のような用い方をする表現ですが、この使い方ではこれ以前にその相手に何かしらの心配をかけており、更にまたそういったことになってしまったと使っています。

口語で用いられることはあまりなく、主として文章で使われている表現です。

「ご心労を重ねてしまい申し訳ございません」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

この「ご心労を重ねてしまい申し訳ございません」は、こちらが何度かその相手に心配をかけてしまったという場合以外にも用いることがあり、その相手が既に別件で心配ごとを抱えていると分かっている場合がそれにあたります。

その使い方では、このように使う側としては何度も心配をかけた訳ではありませんが、相手にそういった事情があることを考慮し、このように用いているのだと考えてください。

ただし、この用い方は相手に心配ごとがあるという前提になるため、そちらからするとそんな中にまた心配ごとが増えてしまうことになるため、あまり歓迎するべき内容ではありません。

また、そのような事情があるのに心配ごとを増やしてくれたとも思われてしまうため、それまでにある程度付き合いがある仲でないと使うべきではなく、そういった使い方もできると覚えておけばいいでしょう。

「ご心労を重ねてしまい申し訳ございません」を使った例文

・『以前の件に続きましてのトラブルにより、ご心労を重ねてしまい申し訳ございません』
・『この度はご心労を重ねてしまい申し訳ございません。どちらの件も早急に解決したいと考えております次第です』

「ご心労を重ねてしまい申し訳ございません」の類語や言い替え

・『ご迷惑を重ねてしまい申し訳ございません』
こちらの表現は、その相手に続けて迷惑をかけてしまったという時に用いられます。

よって、「ご心労を重ねてしまい申し訳ございません」と似た使い方になるものの、かけた内容を「迷惑」としているため、そちらよりも相手が困ることになっていると考えられます。

つまり、「ご心労を重ねてしまい〜」よりも謝罪の意味が強くなり、それに該当することを続けてしてしまったという場合に使われています。

まとめ

「ご心労を重ねてしまい申し訳ございません」は、その相手に何度か心配をかけてしまったと思った時に用います。

続けてそのようなことをしてしまったという場合だけでなく、既に別の心配ごとがあると分かっている相手にこちらも心配をかけてしまった時にも使うことができますが、その使い方はあまり多くなく、そういう用い方もできると覚えておく程度で構いません。