「たくさんのご意見を賜り」とは？ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

ここでは「たくさんのご意見を賜り」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。

「たくさんのご意見を賜り」とは？

「たくさんのご意見を賜り」は、色々な意見をもらいましたという意味で用いられる表現です。

ここでの「賜り」は、いただきという解釈になり、それを丁寧に表現した言葉です。

よって、色々な意見をもらったことで何かの役に立った、参考になったといったような時にそのお礼として用いられることが多いです。

よって、「皆様よりたくさんのご意見を賜り、とても参考になりました」などという使い方になり、何かについていくつかの意見と言えるものをもらった場合に使うことができます。

誰が相手という訳ではなく、そういったことがあったと発表する場合に用いられるもので、先の使い方のように、それによってどうなったという文言がこの後に続きます。

「たくさんのご意見を賜り」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

この「たくさんのご意見を賜り」は、その意見のお陰でこうなった、またはこうする予定だといった用い方がほとんどです。

後者としては、「たくさんのご意見を賜りましたので、次回作に是非いくつか反映させたいと思います」などと使われており、まだそうはしていないが、今後そうしていく予定だという場合にはそのような用い方をするといいでしょう。

口語で使う場合もありますが、文章で大勢が閲覧できる形で公開することが多く、「先日のイベントについてたくさんのご意見を賜りまして、とても感謝しております」などとそのイベント関連のページに掲載するような使い方がそれにあたり、参加者全員にそのようにメールするといったこともよく行われています。

基本的にいい意味にはならない用い方はされない表現ですが、そう使うことができなくもなく、それについては以下の例文の2番目で紹介します。

「たくさんのご意見を賜り」を使った例文

・『この度はたくさんのご意見を賜り、その反響に驚いています』
・『たくさんのご意見を賜りましたが、これというものが見付からず、今回はそちらからの採用は見送らせていただきます』

「たくさんのご意見を賜り」の類語や言い替え

・『たくさんのご要望を賜り』
「ご要望」とすることで、単なる意見ではなく、こうして欲しいという内容を色々ともらったという表現になります。

そのため、「たくさんのご要望を賜りましたので、思い切って値下げに踏み切りました」のような使い方に向いており、そういったことがあったので、このようにした、またはそうする予定だという用い方が多く見られます。

また、こちらでもそうはならないというあまりよくない意味になる、「たくさんのご要望を賜りましたが、残念ながら現状では難しいと判断しました」といった使い方をしても構いません。

まとめ

「たくさんのご意見を賜り」は、色々な意見と言えるものをもらった時に使われる表現になります。

それらからこのようにすることにした、そうなる予定だという使い方になることが多いながら、時にはそれがあまり役に立たなかった、そうは言われても無理だといった用い方も見られる表現です。