「死力を注ぐ」とは?
ビジネスや日常生活などにおけるこのフレーズの使い方や例文を徹底した解釈で以下に詳しく説明します。
「死力を注ぐ」とは?
「死力を注ぐ」とは?
このフレーズの「死力」は「死んでもいいという強い覚悟で力を振り絞る様子のこと」「持っている能力を最大限出し尽くすこと」をいいます。
「注ぐ」は一般によく使われる「流し入れる」「容器に注ぐ」という意味の他に「もっぱら、その方向に向ける」との意からここでは「一つことに集中する」という意になります。
すなわち、このフレーズは、「自分の持っているすべての力を出し切って一つのことに使う」「死んでも構わないという覚悟で必死になって取り組むこと」を言います。
「死力を注ぐ」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「死力を注ぐ」の使い方や使われ方、使うときの注意点
このフレーズは主に、何か困難なことに挑戦したり、立ち向かうときなどに使われます。
非常に強い熱意や覚悟を表わしますが、実際に命の危険がある場面では使いません。
例えば、「火災現場から死力を注いで逃げた」といった表現はせず、この場合は「火災現場から命がけで逃げた」といった表現にします。
また、ビジネスなどで1回切りで使うのは熱意を伝えるのに効果的な場合もありますが、何度も使うと説得力は失われ、信頼度も落ちてしまいますので注意しましょう。
「死力を注ぐ」を使った例文や文章
「死力を注ぐ」を使った例文や文章
・『困難なことに死力を注ぐのは並大抵の努力ではない』
・『今回のプロジェクトについては死力を注ぐ覚悟をしている』
・『明日の試合ではメンバー全員、死力を注ぐつもりだ』
「死力を注ぐ」の類語や言い替え
「死力を注ぐ」の類語や言い替え
このフレーズに類似した言葉や言い替えの一例を紹介します。
「全力を尽くす」は自分の持っている力をすべて使うことの意、「骨を折る」は苦労して努力することの意で、この2つの語句は自分の努力に対して客観的に評価されます。
「血道を上げる」は熱心にやる気を出すことの意、「全身全霊」は体力と精神のすべての力のことの意で、自身のやる気を表現する語句です。
「邁進する」は力一杯前に進むことの意、「心血を注ぐ」は全力で注力することの意で、長期的目標に対する努力を表わす場合によく使われます。
なお、このフレーズと「心血を注ぐ」さらには「死力を尽くす」とはほとんど意味的には同じです。
まとめ
まとめ
このフレーズは、熱意や意気込みなどを相手に伝えるには分かりやすいフレーズですが、日本人は文字通り本当に死ぬのではないかと思われるぐらい頑張る人がいるので、くれぐれも健康を害したり事故の内容注意して取り組みましょう。