ここでは「逆鱗に触れる」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「逆鱗に触れる」とは?
「逆鱗に触れる」とは?
「逆鱗に触れる」は、触れてはいけない部分に触ってしまうという意味になります。
物体的に触れたという意味ではなく、その話はしてはいけない、聞いてはいけないことを聞いてしまったといった時に用いられる表現で、「それについては恐らく逆鱗に触れることになるので聞いてはいけない」と使った時には、それは恐らく聞いてはいけない内容のため、そうしないようにと言っています。
「何でもないことだと思ったが、どうやら逆鱗に触れる内容だったような」などと、知らないうちにそういうことになってしまったと使う場合も多いです。
「逆鱗に触れる」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「逆鱗に触れる」の使い方や使われ方、使うときの注意点
この「逆鱗に触れる」は、先のように、触れてはいけない話をしてしまった、そういったことを聞いてしまったと使われる表現です。
「逆鱗」は、伝説上の生物である龍のあごの下にある鱗のことを指しており、それに触れると龍が怒り出すといった言い伝えから作られた表現で、それに触れたことでまずいことになった、そうなってしまうだろうなどという使い方をされています。
「げきりん」と発音し、口語、文章のどちらでも用いられており、「逆鱗に触れないように」や「逆鱗に触れたようだ」などと語尾を少し変えて使うこともできます。
「逆鱗に触れる」を使った例文
「逆鱗に触れる」を使った例文
・『それを聞いてしまうと彼の逆鱗に触れる可能性がある』
・『調子に乗って話を広げたため、その一部が○○さんの逆鱗に触れることになってしまった』
「逆鱗に触れる」の類語や言い替え
「逆鱗に触れる」の類語や言い替え
・『タブーに触れる』
「タブー」は“taboo”という同音の英語からきているカタカナ語で、言ってはいけないことという解釈になります。
よって、「逆鱗に触れる」とよく似た意味で使うことができ、「それはタブーに触れることになるので聞いてはいけない」、「タブーに触れることになってしまったようだ」のような用い方をよく見聞きします。
まとめ
まとめ
「逆鱗に触れる」は、触れてはいけない内容に触ってしまうことを表現しています。
余計なことを言ってしまった、聞いてしまったといった時に用いることが多く、そうなってしまうだろう、それをしないようになどともよく使われています。