間違った用語をそのまま覚えていると、恥をかいてしまうもの。
「不徳の至り」の正しい使い方を見ていきましょう。
「不徳の至り」とは?
「不徳の至り」とは?
この場合の「不徳」とは、人としてあるまじき行動を指しています。
模範的でないこと、レールをはみ出してしまった行為をあらわします。
また「至り」は「きわみ」と同じような意味合いがあって、その極限に達していることを指します。
そのため「不徳の至り」で「非常に不道徳なこと、悪徳であること」という解釈ができます。
ネガティブな表現のひとつといえるでしょう。
「不徳の至り」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「不徳の至り」の使い方や使われ方、使うときの注意点
スピーチでたまに耳にする「不徳の至り」。
人として道義に反していることを指す、乱れた行いや考えを指しています。
「謙遜」としての意味があるので、自分の行いに対して使います。
「このような結果になったのも、すべて未熟な自分のせいです」というニュアンスがあるので、頭を下げたいシーンで用いていきましょう。
一方で「不徳の至り」はビジネスシーンで使うのは、非常にまれです。
一般的には「不徳の致すところ」という表現を用いるので、心得ておきましょう。
「不徳の至り」を使った例文や文章
「不徳の至り」を使った例文や文章
・『非常にお恥ずかしいです。不徳の至りでございます』
・『不徳の至りともいうべき、局面を迎えております』
「不徳の至り」の類語や言い替え
「不徳の至り」の類語や言い替え
似ている言い方に「若気の至り」があります。
「わかげのいたり」と読めます。
「若気」とは若いことを自虐的にあらわした言い方で、分別のできない年代をいいます。
「あの時はごめんなさい。
若気の至りでした」とお詫びする時に用いられています。
このほか言い替えの表現に「不徳の致すところ」や「不徳の極み」があります。
いずれも非はすべて自分にあることを述べた言い方です。
まとめ
まとめ
「不徳の至り」を解説しました。
「不徳の致すところ」と置き替えできる表現です。
正しい言い回しを知って、言葉の力を引き上げていきましょう。