「予算案」とは？使い方や言い換えや用例など徹底解釈

大きな組織になれば、必然的にたくさんの収入があり支出があります。

今回の「予算案」という言葉はそれに関するものであり、これより解説いたします。

「予算案」とは?

まず「予算」についてですが、「予め算出する、算定する」という文字通り、「事前に収入と支出の予定額を算出すること」です。

基本的には「年度」という単位、つまり1年間の収支額についての予定算出額であると考えて良いでしょう。

当然、何も考えずに支出していると、お金が足りなくなったりします。

どれくらい収入があり何にどれくらい支出するのか、事前に考えておく必要があるのは組織でも個人と同じですし、金額が大きいだけに、よりしっかりと考えておく必要があるのです。

尚、暦上の1年が1月から12月であるのに対し、「年度」は、例を挙げれば4月から翌年3月と言った、暦に左右されない1年間の単位を言います。

もちろん、暦上の1年と一致する「年度」も存在しています。

また、「案」は「計画」や「下書き」の意味ですから、「予算」も「予算案」も意味的にはあまり変わりません。

ただ、「案」を入れることで、その「予算」が組織内でまだ「承認や決裁されていない」と言う意味があるのです。

「予算案」の使い方や使われ方、使うときの注意点

「予算案」という言葉は、基本的に2つの意味があります。

1つ目は国や地方自治体などの「行政機関」の予算案です。

こちらは、議会の承認など、憲法や法律などのルールに則って、「予算」として成立します。

2つ目は、一般企業や組織などの「予算案」です。

組織内の一定のルールに基づいて作成される場合もあれば、それほど厳密ではない単なる「計画」として作成される場合もあり得ます。

ただし、行政もしくは一般組織のどちらであっても、「事前に収支について算出した計画」と言う意味であることには変わりなく、あくまでどの組織で使われるかの違いです。

言うまでもなく、「予算案」は最終的に責任ある部署や機関による承認や決裁されて、「予算」として実行されます。

「予算案」を使った例文や文章

それでは、実際の使用例を挙げてみましょう。

・『予算案が議会を通る見込みがない』
・『当初の予算案には不備があったので修正した』

「予算案」の類語や言い換え

既に触れたように、「予算案」も「予算」と意味はほぼ変わらないので、承認前後などの区別が必要ない場合はそのまま代用可能です。

また、「見積もり(額)」、「推計(額)」、「積算(額)」、「予定収支(額)」や「見込み収支(額)」なども言い換えとしてあり得るでしょう。

まとめ

「予算案」とは、行政や会社等の一般組織における1年間の収支の予定計画を意味します。

「予算」だけでもほぼ同じ意味になりますが、その計画がまだ承認や決裁される前の段階にあることを「予算案」という言葉で表現します。