年齢を重ねていくと、普通は使わないような小難しい表現を使ったり見たりすることが多くなります。
「享受する」もそのような表現と言え、これより解説いたします。
「享受する」とは?
「享受する」とは?
「享受」は「きょうじゅ」と読みます。
「享」は「与えられたものをありがたく受け入れること」や「お供えをする」という意味があり、今回は前者の意味での使用です。
更に「享受」としては、「与えられたものを受け入れて、楽しんだり堪能すること」という意味になります。
よって、「享受する」とは、「与えられたものを受け入れて、自分のために活用する」という内容の表現だと理解しましょう。
「享受する」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「享受する」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「享受する」という言葉が使われる際に、「与えられるもの」については、具体的な物というよりは、抽象的なモノであることが普通です。
例えば、日本国憲法の前文にある「その福利は国民がこれを享受する」がわかりやすいでしょう。
享受するのは「幸福や権利」を意味する「福利」であって、これは抽象的な概念です。
他にも、「利便性を享受する」であれば、「便利さを受け入れて活用する」という意味になり、享受する「利便性」は抽象的な概念と言えます。
「享受する」を使った例文や文章
「享受する」を使った例文や文章
それでは、他に考えられる使用例を挙げてみましょう。
・『北海道の自然の恵みを享受する』
・『動画配信サービスの拡大メリットを享受する』
「享受する」の類語や言い換え表現
「享受する」の類語や言い換え表現
繰り返しになりますが、「享受する」とは、「与えられた何かを受け入れて自分のために活用する」という意味のあるフレーズです。
この意味合いでもっとも近い類語は「受益する」でしょう。
「受益」とは、「利益を受け取ること」であり、「受益する」なら「利益を受け取る」という意味になります。
他には「恩恵にあずかる」も「恩恵を受ける」という意味ですので、ほぼ似たような意味になります。
なお、「あずかる」は漢字も用いると「与る」という表記です。
まとめ
まとめ
「享受する」とは、「与えられたものを受け入れて、それを自分のために活用すること」という意味です。
活用とは、具体的には「楽しむこと」や「堪能」を意味します。