「臨機応変」とは?ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

この記事では、ビジネスシーンでもしばしば使われる四字熟語の「臨機応変」について、その意味や使い方等を分かりやすく説明します。

「臨機応変」とは?

「臨機応変」とは?

「臨機応変」の読みは「りんきおうへん」で、「その場所や状況に応じた適切な対応をすること」を意味する四字熟語です。

「臨機」が、「状況にふさわしい行動を取ること」を意味し、「応変」は、「変化のある局面に応じて対応すること」を意味するので、先の意味となるのです。

この四字熟語の由来は、中国の「南史」に記載されている梁の総司令官であった蕭明が部下に発した言葉で、「私は自分で的確に状況を把握し、その時々の変化に対応するのだ」との意味の「吾自ら機に臨みて変を制す」だとされています。

「臨機応変」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

「臨機応変」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

ビジネスの世界では、効率を求めて、定型的な業務はルール化、マニュアル化されています。

しかし、ビジネスにおいては、マニュアル通りにはいかないことがしばしば発生します。

また時代の変化によって、策定されたマニュアルが、陳腐化すことも少なくありません。

基礎を大切にしつつ、そうした変化に対応出来る応用力がビジネスでは求められると言えます。

すなわち、「臨機応変」な対応力が大切だと言えるのです。

変化に対応すると言うと、「行き当たりばったり」と同一視する向きもありますが、全くニュアンスが異なります。

「行き当たりばったり」は無計画で出たとこ勝負といったネガティブな意味を持つ表現です。

しかし、ビジネスでは何事も計画的に行われますが、その事柄を遂行する際の条件が時々刻々と変化することがあり、それに対応するのが「臨機応変」であり、こちらはポジティブなニュアンスを持つ言葉だと言う違いがあります。

また時代の変化に「臨機応変」に対応すると言うと、利益等を求めて無節操に変化しても良いと誤解されることもあります。

企業には時代と共に変化しても良いこと、変化すべきことと、絶対に変化してはいけない考え方があるのです。

絶対に変化してはいけないことは、企業の経営理念や社訓として多くの企業が掲げています。

これを守りつつ、時代に「臨機対応」する企業が、長く生き続けることが出来るのです。

「臨機応変」を使った例文

「臨機応変」を使った例文

・『臨機応変な人の特徴としては、落ち着いて状況判断できることが、一つの要素です』
・『臨機応変は何をしても良いと言うことではありません。仕事の基礎やルールを大切にしつつ、また経営理念に従って、変化出来ることです』

「臨機応変」の類語や言い換え

「臨機応変」の類語や言い換え

「臨機応変」と類似の意味を持つ四字熟語としては、「素早く機転を働かせること」を意味する「当意即妙(とういそくみょう)」や、「思い通りに変化し、消えたり現れたりすること」を意味する「変幻自在(へんげんじざい)」や、「とらわれることのない考えや行動で、自由な対応が取れること」を意味する「融通無碍(ゆうずうむげ)」等が挙げられます。

まとめ

まとめ

「臨機応変」とは、「その場所や状況に応じた適切な対応をすること」を意味する四字熟語です。

ビジネスでは、ある意味では次々と課題が生じます。

従って、そうした課題に、「臨機応変」に対処できる応用力が、ビジネスマンには求められると言えるのです。

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