「かたじけなく存じます」とは？ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

ここでは「かたじけなく存じます」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。

「かたじけなく存じます」とは?

「かたじけなく存じます」は、ありがたく思いますという意味になる表現です。

よって、「そのようなことをしていただき、かたじけなく存じます」のような使い方になりますが、今の世の中では滅多に使わない表現だと考えてください。

と言うのも、時代劇が好きな人であればご存知かも知れませんが、この「かたじけない」という表現は、その昔の戦国時代や江戸時代といった世によく用いられていたもので、現代で使うようなものではありません。

各種の言葉や表現には今ではもう古く、あまり使われていないものがいくつか存在しますが、この表現はそのような問題以前に、使うとふざけているのかと思われてしまうレベルです。

よって、時代劇のドラマや映画、歴史小説の中くらいでしか目にすることないのが実情で、意味だけを覚えておく程度で構いません。

「かたじけなく存じます」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

この「かたじけなく存じます」は、今ではまず耳にすることがない表現だと言ってしまっていいでしょう。

もし普通に使っている人が居れば、それはおふざけで発していると考えてよく、特にビジネスシーンでは絶対に使うことはないと言ってしまっていいほどです。

もし使っている人が居れば、仲のいい同士のお遊びとして用いているだけなので、そういった関係でなければ自分から使うことはないと考えてください。

ですが、有名な無料通信アプリでこの「かたじけない」をその解釈となる「ありがたい」という意味で使えるスタンプとして用意しているように、友人同士の会話やコミカルなシーンで見聞きすることがあるかも知れないため、意味だけは知っておいてもいいでしょう。

「かたじけなく存じます」を使った例文

・『手厚いおもてなし、かたじけなく存じます』
・『色々とお世話になりまして、かたじけなく存じます』

「かたじけなく存じます」の類語や言い替え

・『感謝しております』
現代ではこちらのが昔のそれに相当すると考えていいでしょう。

意味は同様にありがたく思っているとなり、それを丁寧に表現しています。

この前に「大変」や「とても」などとつけて、更に感謝の度合いを高めて使われていることも多いです。

まとめ

「かたじけなく存じます」は、昔の表現で、当時にありがたく思うと伝えるために用いられていました。

現代では普通に使うことはまずなく、無理に使ってしまうとふざけていると思われてしまいかねないため、意味を覚えるだけに留めておいてください。