ネット掲示板やSNSなどで使われる言葉「絶許」とはどのような意味を表しているのでしょうか。
今回は、「絶許」の意味と類似表現について解説します。
「絶許」とは?意味
「絶許」とは?意味
「絶許」とは、「絶対許さない」の略語です。
「絶許」の概要
「絶許」の概要
「どんなに謝られても許すつもりがないほど相手に対して強い怨みや憎しみを持っていること」を表す言葉としてネット上で使われているのが「絶許」です。
一般的には絶対許さない程の強い気持ちを持つのは自分に対し直接暴言を言われたり理不尽な目に合わされたりしたときですが「絶許」という言葉が使われるのはそのような自分に対する直接的な敵意ではなく「芸能人や有名人のふるまいが気に障り許しがたいとき」です。
「絶許」は強い怒りが込められた表現ですが著名人に対して一方的に向けられる怒りがほとんどなので必ずしも合理性や正当性があるとはいえません。
格好良く言えば「理不尽に対して憤っている気持ち」ですがそのほとんどは「嫉妬」や「妬み」など見難いとされている感情が怒りに変わっているだけです。
絶対に許せない、という気持ちの強さにウソはないもののそもそも許す権利がある立場ではなく部外者が勝手に感情を高ぶらせているのが「絶許」です。
本来は非常に強い気持ちを込めて使われる「絶許」という表現ですがネット上ではすでに定着した言葉として気軽に使われるケースが多く本来の意味である「絶対に許せない」というほど強固な医師以外で使われているケースがほとんどです。
著名人のちょっとした失敗や軽いトラブルに対して「絶許」という表現を使う人は多く見られます。
敬語が使われすぎると敬意が低減してしまうのと同じように「絶許」もネット上でこすられすぎたことで当初から比べると怒りの気持ちがかなり弱められた表現になっておりネタとしての使われ方が目立つようになっています。
ネットスラングとしてはかなり定着していますが日常会話で使われることはまずありません。
きちんとした場で「絶許」と言ってもまず意味が通じません。
絶対に許さない、と省略せずにいえば意味は通じるものの言葉が強過ぎて誤解される恐れがあります。
「絶許」という言葉を使うならネット上だけにとどめておくのが無難です。
「絶許」の言葉の使い方や使われ方
「絶許」の言葉の使い方や使われ方
・『恋愛禁止と公言しておきながら恋人がいたなんて絶許』
・『香川県民なのにうどん嫌いを公言するとは絶許』
・『あの場面でエラーしていたら絶許は避けられなかった』
・『絶許状態から信頼を勝ち取るまでには長い時間がかかる』
「絶許」の類語や言いかえ
「絶許」の類語や言いかえ
・絶縁
「縁を絶ち一切の関わりを持たないようにすること」という意味の言葉です。
「絶許」が気持ちや感情を表すのに対し、こちらはそのような気持ちを具体的な行動で示している様子を表します。
・NG
「無理なことや避けていること」を意味する言葉です。
ネットスラングではふれてはいけない話題や関わりたくない人などを表します。
二度と関わりたくない「絶許」した相手に対して用いる表現です。
まとめ
まとめ
「絶許」はネット上では気軽に使われている表現ですが本来はかなり強い感情が込められている表現です。
バッシングや炎上などでよく使われる言葉なので無用のトラブルを避けるためにも軽はずみに使わないようにしましょう。