「先立って」とは？ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

ここでは「先立って」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。

「先立って」とは?

「先立って」は、次の2つの意味で使われる言葉です。

1つ目は何かの前にという意味になり、「マスコミへの公開に先立って、まず社内で発表会を行うらしいです」のような使い方をした時はそちらの意味で使っています。

そして、2つ目は先日という解釈で、「先立ってご連絡しました件ですが、その後どうなりましたでしょうか」というような用い方になります。

どちらも「先に」という大きな意味としては変わらず、ビジネスシーンで用いられていることも多いです。

しかしながら、この「先立って」は敬語表現にはなっていないため、これを使って文章を作る時には相手によっては他の文言を丁寧にする必要があります。

先の2つ目に挙げた例がそのような場合に合った用い方になっており、誰に対して使っても失礼になることはありません。

「先立って」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

この「先立って」という表現自体を丁寧にすると、よりビジネスで使いやすくなります。

その際には「先立ちまして」という形がよく選ばれており、社外へ使うことになる場合には「来月からの全国公開に先立ちまして、試写会を行いたいと思います」のように用いると、この表現以外を丁寧にした場合より見た目にもよくなります。

口語で用いても問題のない表現ですが、その際には「さきだって」、「せんだって」の2つの発音の仕方があります。

一般的には前者ながら、後者でも間違いではありません。

文章での使用時にも「先達て」と表記される場合があり、こちらも同様に誤りではなく、ビジネスシーンでもまま使われています。

尚、そちらの時には主に「せんだって」と発音されています。

「先立って」を使った例文

・『購入に先立って色々と調べておいたので、失敗しないで済みました』
・『先立って聞いていたプロジェクトがそろそろ本格的に始動するらしい』

「先立って」の類語や言い替え

・『先駆けて』
この表現は、「先立って」を何かの前にと使う場合の言い替えになります。

よって、「来月の発売に先駆けて～」のようにそのまま置き換えればよく、意味は全く同じです。

こちらの方が堅い表現になり、丁寧にしたい場合には「先駆けまして」という形にするといいでしょう。

まとめ

「先立って」は、何かの前に、または先日という解釈で用いることができる表現で、「さきだって」と発音することが多いですが、「せんだって」でも間違いではありません。

「先達て」と表記しても構わず、その時には「せんだって」と読むのが通例です。