ここでは「ご多忙のところ恐縮ですが」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「ご多忙のところ恐縮ですが」とは?
「ご多忙のところ恐縮ですが」とは?
「ご多忙のところ恐縮ですが」は、忙しい中を申し訳ない、という意味で使われる表現です。
ビジネスシーンで用いられることも多く、「ご多忙のところ恐縮ですが、どうぞよろしくお願いいたします」といったような使い方がよく見られます。
その相手が本当に忙しいと分かっている場合だけでなく、他社や目上の人に何かをお願いするというシチュエーションでは礼儀となる表現で、上の例のように使ってお願いすれば、その内容はともかく、表現として失礼になることはありません。
口語、文章のどちらでも用いることができ、メールで何かをお願いする時に使われることも多く、この後には先に挙げたような「よろしくお願いいたします」などといった依頼の表現を続けるのが通例です。
「ご多忙のところ恐縮ですが」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「ご多忙のところ恐縮ですが」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「ご多忙のところ恐縮ですが」は、ビジネスシーンでは一般的に繁忙期となる年末や年度末によく見聞きします。
それらの時期に他社に何かをお願いする場合には使っておいて悪いことはなく、定型句と言える表現です。
ただし、その相手が明らかに忙しいと言える状況ではないと分かっている時には使うべきではなく、これは社内で使う場合でも同様です。
それは、嫌味に聞こえてしまうことがあるためで、そちらにさえ注意をすれば、何かをお願いする際に頻繁に用いても特に問題はありません。
使われた側も、そのように定型的に使っていると考えてよく、こちらの忙しさを分かっているのでそのような表現を用いているのだといったように考える必要はありません。
「ご多忙のところ恐縮ですが」を使った例文
「ご多忙のところ恐縮ですが」を使った例文
・『ご多忙のところ恐縮ですが、月末までによろしくお願いいたします』
・『ご多忙のところ恐縮ですが、追加でお願いしたいことがございます』
「ご多忙のところ恐縮ですが」の類語や言い替え
「ご多忙のところ恐縮ですが」の類語や言い替え
・『ご多用のところ恐縮ですが』
この「ご多用」は、意味としては「ご多忙」と同じです。
よって、言い替え表現になり、更に、「ご多忙」という言葉が向いていないシーンにも用いることができます。
「ご多忙」は、「忙」の字が「亡」と似ていることから、その相手の周辺で不幸があった場合には使うべきではないとされています。
そのような場合にはこの「ご多用」と置き換えるのが通例なので、こちらの表現を使うといいでしょう。
まとめ
まとめ
「ご多忙のところ恐縮ですが」は、その相手が忙しい中、お願いする際に用いられます。
実際にはそのような事情に関係なく使うことができ、ビジネスシーンで他社へ何かをお願いする時の1つの礼儀ともなる表現です。