「ほんのお口汚しですが」とは?ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

日本独特のおもてなし言葉は数多くあります。

食事の席や手土産を渡すときなど、ビジネスでも使うおもてなしの表現が「ほんのお口汚しですが」です。

「ほんのお口汚しですが」とは?意味

「ほんのお口汚しですが」とは?意味

一見、口に合わない味や食事という意味に感じます。

しかし、お口汚しとは口を汚すだけの食べ物の量や味わいに対しての表現です。

「ほんの」「わずかな」「ちょっとの」という意味ですから、「ほんの少ししか口を汚さないわずかな量ですが」と言う、謙遜した表現です。

量だけではなく好みに合う味ではないかもしれない、相手に見合うランクのものではないかもしれないといった、気遣いの心を込めた表現です。

相手と食事を共にするときや、手土産に食べ物を持っていき渡すときなどに一言加えます。

「ほんのお口汚しですが」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

「ほんのお口汚しですが」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

相手に渡すものに対して、好みに合っていないかもしれない、充分な量ではないかもしれないとへりくだって伝えるときに使う言葉です。

「お口汚し」とあるので、食べ物や飲み物限定です。

使う相手は目上の人や同等の立場の人です。

飲食の場でもカジュアルなお店や食事内容では使うとかえって白々しくなります。

最近ではあまり実用的には使わなくなっています。

しかし、日本語独特の相手への配慮や謙遜の気持ちを表現できる、美しい伝統的なおもてなし敬語です。

贈り物が配送の場合でも、この言葉を加えた手紙をそえると心がこもって品よくまとまります。

「ほんのお口汚しですが」を使った例文

「ほんのお口汚しですが」を使った例文

・『お待ちいただく間、ほんのお口汚しですがお召し上がりください』
・『弊社の新商品でございます。

ほんのお口汚しですがお召し上がりください』
食事や手土産といろいろな場面で広く使える表現です。

相手に合うかわからない状態ではありますが、過剰に申し訳ないような表情や態度では相手を不安にさせてしまいます。

適度な謙遜に留めておくことも忘れないようにしましょう。

「ほんのお口汚しですが」の返答や返信

「ほんのお口汚しですが」の返答や返信

「ほんのわずかな量ですが」「お口に合うかわかりませんが」と謙遜の姿勢の相手です。

本当は好みと違う、物足りないなど感じても、そのままを返事にしては失礼です。

「ありがとうございます」「ありがたく頂戴いたします」など感謝を伝えるのがマナーです。

もし対面であれば笑顔もそえれば相手も安心と嬉しさを感じるでしょう。

お互いがお互いに気を配る言葉のやり取りをすると、気持ちよい関係になります。

まとめ

まとめ

「ほんのお口汚しですが」は、食べ物を渡す、一緒に味わうときに使うおもてなし敬語です。

使いかたは難しくはないのですが、今は「お口に合うとよいのですが」「心ばかりの物ですが」などの方が耳にするかもしれません。

「ほんのお口汚しですが」はさらに品のある日本語の響きで、ワンランク上の配慮の気持ちを伝えられます。

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