「事なきを得る」とは?慣用句やビジネスでも使える言葉を分かりやすく解釈

この記事では、ビジネスでもしばしば使われる慣用句の「事なきを得る」について、その意味や使い方や言い換え等を、分かりやすく説明します。

「事なきを得る」とは?意味

「事なきを得る」とは?意味

「事なきを得る」の読みは、「ことなきをえる」で、「大事に至らずに、無事に済んだこと」を意味する言葉です。

何か大きなことが起こりそうであったものが、結果として大事に至らず、被害がなかった場合に使われる慣用句です。

この慣用句における「事」とは、「大変な出来事」を意味し、また「得る」「手に入れることや、理解すること」といった意味の言葉で、その間に「なき」が挿入されているので、文字通りの意味としては「大変な出来事がない状態を手に入れた」となります。

そこから転じて、「事なきを得る」は冒頭に記載した「大事に至らずに、無事に済んだこと」の意味となったのです。

「事なきを得る」の使い方や使われ方、使うときの注意点

「事なきを得る」の使い方や使われ方、使うときの注意点

ビジネスにおける仕事では、常にリスクと隣り合わせと言える側面があります。

例えば、仕事には納期があり、それを順守できるかと言ったリスクがあります。

また難易度が高くて、その仕事をこなせるかと言ったリスクもあります。

さらに、相手がある仕事として取引先との交渉や、クレーム対応等では、相手の出方によっては大きな課題に直面するリスクもあります。

こうしたリスクに直面し、回避できずに失敗しそうな状況に陥ることも少なくありません。

そうした状況を、自分の頑張りや、上司や同僚の助けを得て大事に至らず回避できた際に、「事なきを得る」との慣用句が使われます。

特にそれが回避できなければ、大きな損失を被る様なケースで、何とか回避できた際に、「事なきを得る」と使われることが多い言葉です。

「事なきを得る」を使った例文

「事なきを得る」を使った例文

・『一時はどうなることかと思いましたが、上司のアドバイスによって事なきを得ました』
・『大切なプレゼン資料の作成が、間に合わない状況にでしたが、先輩の助けで事なきを得ました』
・『早期にミスに気づいたおかげで、修正することが出来、何とか事なきを得ました』

「事なきを得る」の類語や言い換え

「事なきを得る」の類語や言い換え

「事なきを得る」の類語や言い換えとしては、その意味を表現する「大過なきを得る」「無事に済む」「無事に終わる」「大事にならずに済む」等が挙げられます。

また比喩的・慣用句的な表現の「紙一重でかわす」「肝を冷やす」「難を逃れる」等と言い換えることも出来ます。

まとめ

まとめ

「事なきを得る」とは、「大事に至らずに、無事に済んだこと」を意味する慣用句です。

何か大きなことが起こりそうであったものが、結果として大事に至らず、被害がなかった場合に使われる言葉です。

タイトルとURLをコピーしました