ここでは「努めてまいりました」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「努めてまいりました」とは?
「努めてまいりました」とは?
「努めてまいりました」は、その対象となる事柄に努力してきたという意味で使われる表現です。
「ここ5年、この業務だけに努めてまいりました」といったような使われ方になり、この場合にはそれだけに注力し、努力してきたといった意味になります。
それに力を尽くしてきたという解釈で使う表現のため、必然的に先のような何か1つにといった用い方が多くなります。
「つとめてまいりました」と発音しますが、会社に「つとめる」や役職を「つとめる」とはまた違う表現だという点に注意してください。
会社やそれに順ずる組織などに勤務するという意味のそれは「勤める」、役職は「務める」と使い、この「努める」とはまた別の意味になります。
先の例も、「~勤めてまいりました」としてしまうと、その勤務しか行っていなかったという全く違う意味になり、表現したかったこととは違ってしまいます。
「努めてまいりました」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「努めてまいりました」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「努めてまいりました」の「つとめる」は、それに努力するという解釈になるため、前述の「つとめる」と表現する中でも単にそれを行っているだけでなく、それに力を入れていると分かりやすいのが特徴です。
「勤めている」では勤務しているというだけの意味になり、「務めている」の方も何かを任されていると言っているだけですが、「努めている」とするとそれだけ対象に注力していることが表現でき、この「努めてまいりました」はそうしてきたと伝えるために使われます。
口語、文章のどちらでも使うできますが、文章で改めてそうしてきたという使い方をするのに向いており、そうしてきたが、そろそろ辞めようと思っているといったような使い方をすることもできます。
「努めてまいりました」を使った例文
「努めてまいりました」を使った例文
・『入学以来、ずっと勉学に努めてまいりました』
・『専門分野だけに努めてまいりましたが、後学のために今後は別に分野にも視野を広げてみようと考えています』
「努めてまいりました」の類語や言い替え
「努めてまいりました」の類語や言い替え
・『勉めてまいりました』
紹介してきた「つとめる」とはまた違う、そのように発音する表現で、こちらは勉学に対してのみ用いることができる表現です。
上の例文の最初の方はこのように使っても問題なく、同様にそれに努力してきたことを伝えることができます。
まとめ
まとめ
「努めてまいりました」は、何かの対象に努力してきたことを伝えるために使われています。
勉学が対象の場合は「勉める」と使っても構わず、それ以外の業務内容などにも用いることができる表現です。