「例年になく」とは？ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

ここでは「例年になく」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。

「例年になく」とは?

「例年になく」は、これまでの年とは異なり、という意味で使われています。

テレビのニュースで「今年は例年になく、8月にしては暑さが落ち着いています」などと言っているのを一度は聞いたことがあると思いますが、このように、それまでの例とは違ってこうだといった用い方をするための表現になります。

季節の挨拶文に使うことも多く、「例年になく暑い毎日が続いていますので、どうぞご自愛ください」のような用い方がそれになります。

それ以外の意味で使われることはないため、解釈が難しい使い方というものは特になく、使われた側も簡単に意味するところが分かります。

ビジネスシーンで用いられる場合、「例年になく業界全体の景気が悪いと感じています」のように使われるなど、これまでの年と今年を比較して何かがこう違う、といったように用いるための表現です。

「例年になく」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

この「例年になく」は、口語、文章のどちらでも使うことができ、ビジネスでは文章でよく見掛けます。

先に挙げた例のように、今年はこれまでの年と比較して景気が悪い、これまでの年にないほど暑いといったような用い方がよく見られ、いい意味でも悪い意味でも使うことができます。

例として、「今年は例年になく豊作だ」などと用いればいい意味になり、「今年は例年になく不作だった」とすれば逆の意味になるのが分かります。

様々なシーンにおいて使うことができるため、ちょっとした会話でもよく用いられており、「今年は例年になく色々な値上げばかりで嫌になる」といったように日常でよく聞こえてくる表現です。

「例年になく」を使った例文

・『今年は例年になく雨が少なかったので、色々な農作物の不作が心配だ』
・『例年になく業績がいい一年になったため、臨時ボーナスが出ると聞いている』

「例年になく」の類語や言い替え

・『今までになく』
このように使っても、これまでとは違うという意味になり、「例年になく」の言い替えとして使えることも多いです。

ですが、「年」とは使っていないので、起こった事例に対してそんなことはこれまでにはなかった、と伝えたい時などに使われる表現で、そこが少し違う点です。

まとめ

「例年になく」は、これまでの年とは違い、と置き換えることができる表現です。

それまでにはそんなことはなかったという使い方になるため、そういった内容を伝えたい時に向いており、ビジネスシーンはもちろん、季節の挨拶文の中でも用いることができます。