困っているときに助けてくれた場合は、感謝の気持ちを伝えることはビジネスでは必須です。
そんな時に使える「親身になってくださり」ですが、誰に対しても使って失礼がないのか、間違いがないのかは気になります。
「親身になってくださり」とは?
「親身になってくださり」とは?
言葉の由来から見ていきましょう。
親身とは漢字で想像できるように「親族」のように血縁関係を示す言葉でした。
そこから親身とは他人なのに血縁関係者のようにじっくり丁寧に、相手の立場になってくれる人と言う意味で使われます。
たしかに親と子の関係なら、メリットがなくても親は自分のことを二の次にして子のことを考えます。
「親身になって」とは赤の他人でも同じように接してくれるということです。
わざわざ時間と手間をかけて自分のために考えたりアドバイスをくれたり、手伝ってくれたという意味です。
「くださり」は「くれる」の尊敬語です。
親身になってくれたということを、相手に敬意と感謝を込めて丁寧語にした表現です。
もちろんビジネスでも使って問題がないばかりか、「助けられた」「感謝している」という気持ちを表現するのによく用いられます。
ただし文にするときには、個人同士ならよいのですが、会社名義同士の文書では、あまり使いません。
「親身になってくださり」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「親身になってくださり」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「親身になってくださり」はビジネスでも使われる表現です。
ピンチを助けてくれたのですから、むしろ感謝する場面があれば積極的に一言を加えるのがおすすめです。
シンプルに「親身になってくださり、ありがとうございました」と一言にまとめるだけでも、受け取る側の印象も変わってきます。
注意点としては使う場面を考えすぎないことです。
この表現は敬語になっていますが、使う相手は助けてくれた人であって目上の人限定ではありません。
同僚や年下であっても、丁寧に接して助けてくれた人なら誰でも使えます。
ですから、考えすぎて言うタイミングを逃すよりも、気持ちを素直に伝えることを優先できる言葉です。
「親身になってくださり」の正しい文章表現
「親身になってくださり」の正しい文章表現
この表現でも敬語として間違っていません。
しかしより丁寧な敬語として使いたいなら、「親身になっていただき」とすると良いでしょう。
「くださり」は「くれる」の尊敬語で相手目線です。
「いただく」は「~してもらう」の謙譲語で自分目線です。
違いは自分の気持ちか、相手の目線かです。
自分が「してもらったという気持ちを強く伝えたいなら、へりくだった表現の「いただき」とするとベターです。
ただ、「親身になってくださり」も間違いではありません。
「親身になってくださり」を使った例文
「親身になってくださり」を使った例文
・『新規の案件で悩んでいるときには親身になってくださり…』
・『○○部長は親身になってくださり 話を聞いていただきました』
「親身になってくださりの類語や言い替え
「親身になってくださりの類語や言い替え
他にも言い方がありますので、臨機応変に使いましょう。
・『お気遣いいただき』
・『温かいご対応をいただき』
どちらも親切に気持ちよく接してもらったということに変わりはありません。
また敬語表現ですから、目上の人に使っても失礼がありません。
使いやすい表現を選び、伝えることが大切です。
まとめ
まとめ
ビジネスではお互いに助け合い、協力しながら進めることばかりです。
ですから感謝して、それを伝えることも重要です。
その表現として「親身になってくださり」は最適ですし、よく使われるので自然と言葉にできるように身につけておきましょう。