ここでは「ご発展」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「ご発展」とは?
「ご発展」とは?
「ご発展」は、何かが広がったり伸びていく様子を丁寧に表現しています。
と言っても、物体に対して使う表現ではなく、このように使う相手の会社、団体や事業内容が対象になります。
具体的には、「貴社のますますのご発展をお祈りしております」のように用いると、その会社の業務内容や売上、規模などが広がったり伸びていくことを祈っていますといった意味になる表現で、このような使い方がビジネスにおける定型文になります。
「発展」という言葉だけで用いる場合、研究分野も対象にして使うことができますが、この「ご発展」とした時にはあまりそのような用い方をすることはなく、そちらでは「今後の科学の発展に期待しております」などと「ご」がない形で使うのが通例です。
この「ご発展」は、ビジネスやそれに類似するシーン向けの表現だと考えて構いません。
「ご発展」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「ご発展」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「ご発展」は、そうなった様子の表現としては用いず、先の例のように、そうなるように祈っているといった使い方になります。
よって、まだそれほどその様子が見られない対象に用いる表現かと言えば、そういうものでもなく、既にプライム上場を果たしているような大企業が相手の場合でも、礼儀として定型的に使われています。
文章で用いられる表現なので、口語で使うことはなく、悪い意味で用いることはありません。
使われる場面としては、メールなどのやりとりがそれで終わるという時に、その最後に「貴社の今後のご発展を〜」のような文章にして使って文末の締めにすることが多く、単発での送付になる挨拶状や何かの回答になる文章でも同様に使うことができます。
「ご発展」を使った例文
「ご発展」を使った例文
・『貴社のますますのご発展を祈願しております』
・『末筆ながら、貴団体の今後の一層のご発展をお祈り申し上げます』
「ご発展」の類語や言い替え
「ご発展」の類語や言い替え
・『ご隆盛』
対象の会社、団体の規模などが大きくなる、勢いが増すといった意味になり、こちらも悪い意味で使われることはないため、「ご発展」とよく似た表現です。
ただし、文末ではなく、冒頭の挨拶文で用いられることが多く、そちらとして「貴社ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます」のような文章で使われています。
まとめ
まとめ
「ご発展」は、その会社や団体の規模や事業内容などがの様子伸びていく、広がっていくことを祈っているという使い方になる表現です。
そのような用い方になるので、対象の相手へのメールやその他の文章において、締め文末で定型的に使われています。