「お力添えいただいたにも関わらず」とは？ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

この記事では、ビジネスシーンで使われることのあるフレーズの「お力添えいただいたにも関わらず」について、その意味や使い方等を徹底解説します。

「お力添えいただいたにも関わらず」とは?

「お力添えいただいたにも関わらず」のフレーズを言葉毎に分解して、少し詳しく説明します。

まず、最初の「お力添え」は「他人に手助けや支援をすること」を意味する「力添え」に、敬意を示す接頭辞の「お」が付けられた言葉です。

また、「いただいた」は助動詞の「もらう」の謙譲語である「いただく」の過去形です。

そして、最後の「にも関わらず」は、「それなのに」と逆説の意味を示す表現です。

ここでは、漢字表記の「関わらず」が使われていますが、正しくは平仮名表記とすべきとされおり、注意が必要です。

次項以降では正しい平仮名表記を使って説明を続けます。

また、以上の言葉の意味を繋ぐと、「お力添えいただいたにもかかわらず(関わらず)」は「手助けや支援をしてもらったのに」と言った意味の敬語表現となります。

「お力添えいただいたにもかかわらず」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

「お力添えいただいたにもかかわらず」のフレーズでは「にもかかわらず」との逆説を表す言葉が使われているので、このフレーズの後ろには結果が上手くいかなかった等のネガティブな言葉が続けられ、「せっかく手助けしてもらったのに、上手くいかなかったり、目標を達成できなかったこと」を報告し、お詫びするメールでしばしば使われます。

これとは逆に、手助けしてもらって上手く言った場合には、その報告と謝意を伝えるメール等では「お力添えにより」や「お力添えがあってこそ」や「お力添えいただきたおかげで」等が使われます。

「お力添えいただいたにもかかわらず」を使った例文

・『お力添えいただいたにもかかわらず、目標を達成できず、このような結果になったことを深くお詫び申し上げます』
・『お力添えいただいたにもかかわらず、失敗に終わってしまい、誠に申し訳ございません』

「お力添えいただいたにもかかわらず」の類語や言い換え

「お力添え」の類語としては、「ご支援」や「ご助力」や「ご協力」が挙げられます。

したがって、「お力添えいただいたにもかかわらず」は、「ご支援いただいたにもかかわらず」や「ご助力いただいたにもかかわらず」や「ご協力いただいたにもかかわらず」等と言い換えることが出来ます。

また、「いただく」を「くださる」に換えて、「お力添えくださったにもかかわらず」と言い換えることも可能です。

まとめ

「お力添えいただいたにも関わらず」は、正しくは「お力添えいただいたにもかかわらず」の表記とすべきで、「手助けや支援をしてもらったのに」と言った意味の敬語表現となります。

結果が上手くいかなかったことを報告し、詫びるメール等で使われるフレーズです。