堅い文章や表現は、フォーマルな場面では必須となります。
今回の「念頭に入れる」もそのような場合に使われやすいもので、今回はこのフレーズについて学んでみましょう。
「念頭に入れる」とは?
「念頭に入れる」とは?
まず、「念頭」とはどういうことなのか考えてみましょう。
読みは「ねんとう」で、意味は「心の中」や「胸の内」、「考えの中」などとなります。
それらに「入れる」ということですから、「いつも憶えている」や「常に考えの中に入れる」と言ったことがこのフレーズの意味です。
ただ、現実によく使用されているフレーズではありますが、実は「念頭に置く」の間違った使用であることに注意が必要です。
「念頭に置く」の意味は、「常に心がける」ですから意味としてはほぼ一緒と考えて良いでしょう。
一方で、言葉は移り変わる性質があることから、本来は間違いであるものの、実際に使用されているという現実も受け入れる必要があります。
ここでも、「現実の使用」を前提に解説しています。
「念頭に入れる」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「念頭に入れる」の使い方や使われ方、使うときの注意点
このフレーズが使われる場合は、「注意しておくべきこと」、「(絶対に)外せないこと」、「とても重要なこと」などについて触れ、それを強く意識する必要がある時です。
例えば、「天候次第で中止も念頭に入れる」や「コストの制限も念頭に入れる」といった形で使用されます。
「念頭に入れる」を使った例文や文章
「念頭に入れる」を使った例文や文章
それでは、他にもあり得る例文を以下に書き出してみましょう。
・『冬休み期間であることも念頭に入れる』
・『念頭に入れるべきことが多すぎる』
・『現実に使用されていることも念頭に入れる』
「念頭に入れる」の言い替え
「念頭に入れる」の言い替え
本来の表記である「念頭に置く」が言い替えの第一候補であることは言うまでもありません。
また「入れる」をそのまま使った類似表現としては、「考慮に入れる」も該当するでしょう。
他には「心掛ける」や「留意する」なども言い替え表現の候補となります。
まとめ
まとめ
「念頭に入れる」の意味は、「常に心掛ける」や「いつも考えの中にある」です。
本来は「念頭に置く」が正しい表現ですが、現実に誤用の「念頭に入れる」が一般化しつつあるため、ある程度受け入れる必要もあります。