「さらなる飛躍」とは？使い方や言い換えや用例など徹底解釈

新しい分野や立場に挑戦する人、あるいは新しい人生の節目を迎える人へのはなむけの表現は色々と存在しています。

「さらなる飛躍」というフレーズもそれに関わるものであり、これより詳しく解説いたします。

「さらなる飛躍」とは?

「さらなる」は、漢字も用いると「更なる」という表記であり、意味は「更に」や「もっと」ということです。

一方の「飛躍」については、「順序や段階を無視していきなり別のところに飛び移ること」や「大きく高く飛ぶこと」という意味があり、後者の意味が発展した形で、「急速に進歩や成長すること」や「大きく成長して活躍すること」という意味で使用されることも多くあります。

今回の「飛躍」は当然、「進歩」や「成長による活躍」という意味での使用です。

以上のことから、「さらなる飛躍」とは、「(今より)もっと成長すること」という解釈になります。

「さらなる飛躍」の使い方や使われ方、使うときの注意点

この言葉が使用されるのは、励ましの表現やはなむけの言葉の中です。

例えば、現在の仕事を辞めてスキルアップのため大学院に行く同僚に、「さらなる飛躍を願っています」などという形で、はなむけの言葉とするのがわかりやすい事例でしょう。

当然ですが、「もっと成長する」という意味合いですので、現状でもある程度「社会的に認められている」人に用いるのが適切です。

尚、「さらなる」には本来「更に」というような意味合いがないという指摘もあることに注意しましょう。

というのも「更に」は副詞のため、活用して「更なる」にはなることはないからです。

また、「更なり」という形容動詞が仮に現存し、その連体形が「更なる」だとしても、古語にあった「更なり」は「言うまでもない」という意味なので適切な使用ではないという批判もあります。

勿論、言葉というものは移り変わる性質があり、一般的に使用されている以上はそれを否定することはできませんが、文法的には「間違いの可能性が高い」という点は認識しておきましょう。

「さらなる飛躍」を使った例文や文章

それではこのフレーズを用いた例文を挙げてみます。

・『さらなる飛躍を誓う』
・『さらなる飛躍をお祈りしています』
・『さらなる飛躍のために、努力が必要です』

「さらなる飛躍」の類語や言い替え

「さらなる」については、「もっと」や「ますますの」、「今以上の」、「より一層の」などの言い替え表現が存在しています。

一方「飛躍」については、「成長」や「活躍」または「発展」で代用可能です。

以上のことから、「ますますの活躍」などが言い替え表現の候補となります。

まとめ

「さらなる飛躍」とは、「今以上の成長」という意味で、相手へのはなむけや激励の言葉として使用されます。

「さらなる」は「更なる」という言葉としてよく使用されていますが、これは文法的には間違いであるという指摘があることに留意しましょう。