わからないことを尋ねることは、決して悪いことではありません。
しかし、時にマナー違反になったり、場合によっては人格や能力に疑問を持たれる可能性もあり、「唐突な質問」もまたその事例と言えるでしょう。
今回はこのフレーズについて解説いたします。
「唐突な質問」とは?
「唐突な質問」とは?
「唐突」の意味から確認しておきましょう。
「唐突」は「とうとつ」と読み、「出し抜け」や「突然で予期しないこと」などという意味があります。
概ね「急」という意味と「予想外」という意味の2つが合わさった言葉と考えれば良いでしょう。
基本的に、否定的な意味合いでの使用を前提としているものと考えるべきです。
一方で、「質問」は「わからないことや疑問なことの答えを求めて問うこと」です。
よって、「唐突な質問」とは、「予想外の急な問い」という意味になります。
「唐突な質問」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「唐突な質問」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「唐突な質問」というフレーズが使われる場合、その質問が急で予想外であると同時に、その場にそぐわない質問であることを前提としています。
「唐突な質問を受けて戸惑った」というような使用例がその典型的な事例です。
一方で、自分が質問する際に、「急におかしな質問することで相手に迷惑をかけてしまう」という意図を出して相手に配慮するため、「唐突な質問」という形を取ることもあり得ます。
この場合には、「唐突な質問で申し訳ありませんが」などという切り出し方で、その後質問を続けます。
「唐突な質問」を使った例文や文章
「唐突な質問」を使った例文や文章
それでは、他に考えられる「唐突な質問」を使った例文を挙げてみましょう。
・『唐突な質問によって、講義が中断した』
・『唐突な質問で恐縮ですが、お答えいただければ幸いです』
「唐突な質問」の類語や言い替え
「唐突な質問」の類語や言い替え
「唐突」は「急」で「予期しないこと」という意味のある言葉で、「その場にそぐわない」という要素も含まれていると説明しました。
このことから、類語として真っ先に思い浮かぶのは、「突然」や「不意」または「突如」です。
また、「急」の要素は薄くなりますが「脈絡のない」も該当するでしょう。
一方で「質問」の類語としては、「問い」や「問い合わせ」、「問い掛け」が考えられます。
よって、「突然の問い」や「不意の問い掛け」などが全体の言い替え候補となります。
まとめ
まとめ
「唐突な質問」とは、急で予期できない質問のことであり、同時に脈絡がないという意味合いも込められています。
実際に唐突な質問であるかは関係なく、自分が相手に質問する際に、遠慮する意図で使用されることもあります。