ビジネス特有の表現方法は、敬語以外にもあります。
丁寧でかしこまった表現をマスターしていると、さまざまな場面で対応力がアップします。
その1つが「折には」という言葉です。
「折には」とは?
「折には」とは?
「折には」という言葉は日常生活ではあまり使いません。
しかしビジネスでは使うことが多いです。
意味としては「ときには」を丁寧で格式高くした表現です。
敬語ではありませんが、かしこまった言いかたになるので、取引先や上司などにも使えます。
特に難しい意味はありませんが、「折りには」に変えることで上品な印象になりますので、「折りには」に合わせて全体の言葉遣いにも注意が必要です。
「折には」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「折には」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「折には」は使いやすい表現です。
似た言葉に「節には」があります。
この「節には」は過去に起こったことに対して使うのに対して、「折りには」は過去のこともこれから起こることに対しても使えます。
例えば以前仕事でお世話になった人に対して「その節はありがとうございました」「前回のプロジェクトの折にはお世話になりました」とできます。
しかし将来のことには「折には」を使うのが適切です。
「東京にいらした節には、ご連絡ください」とは言いません。
「東京にいらした折には、ご連絡ください」が正しい表現です。
ですから、「折りには」という表現はいろいろな場面で使えるので、ビジネスでは自然と言葉がでてくるようにしておくだけでいいので、使いやすいビジネス表現です。
文書やメールで使うことも多いですが、会話の中で口頭でも使うことも珍しくありません。
「折には」を使った例文
「折には」を使った例文
それでは実際にどんな使われ方をするのかをチェックしてみましょう。
・『先日のイベントの折には、ご配慮いただきありがとうございます』
・『訪問させていただいた折には、ご迷惑をおかけしました』
このように使えるシーンが多岐にわたることがわかるかと思います。
「折には」の類語や言い替え
「折には」の類語や言い替え
シンプルな言い方の「したときには」としても失礼な表現ではありません。
取引先や立場が上の方にも問題なく使えます。
この他にも「際には」という言いかたも一般的です。
使う意味やシーンに違いはありませんし、どちらも改まった言葉遣いです。
それぞれの言い換えを見てみましょう。
・『先日のイベントのときには、ご配慮いただきありがとうございます』
・『訪問させていただいた際には、ご迷惑をおかけしました』
「折りには」の代わりに使っても、同様の意味で丁寧な表現が可能です。
まとめ
まとめ
「折には」という言葉は、知っているようでよく考えたことがないという人も多いでしょう。
よく使う「ときには」を丁寧にしたビジネスにもふさわしい表現です。
使うことも多いですから、類語も含めて、メリハリをつけて使うとビジネス表現が豊かになります。