高齢化社会の日本においては、元気なお年寄りもどんどん増えつつあります。
今回の「未だ健在」というフレーズは、そのような方たちと縁の深い表現であり、これより解説いたします。
「未だ健在」とは?
「未だ健在」とは?
「未だ」は「いまだ」と読み、「未だ〜」で「以前同様に現在でも〜(という状態)である」という意味を形成します。
一方、「健在」は、「元気で身体も丈夫な様子」や「衰えずに能力を発揮している様子」という意味です。
以上のことから、「未だ健在」とは、「以前同様に今でも十分元気で丈夫」という意味の表現になります。
直接的には表現されていませんが、「高齢の割に」や「現役ではないのに」という、高齢や世代が上であることを考慮している前提でのフレーズです。
「未だ健在」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「未だ健在」の使い方や使われ方、使うときの注意点
既に説明しましたが、基本的に高齢者や一線を退いた人に対して使用されるフレーズです。
高齢であったり一線を退いていれば、当然「能力の減退」や「身体の弱体化」などが起きる可能性が高く、「にもかかわらずそのような常識に反して」という意味合いがあることに注意が必要です。
例えば、表舞台から引退した競技者が、競技会で現役選手と十分に渡り合える状態にある場合、「引退した後も、彼の実力は未だ健在だ」などと用います。
「未だ健在」を使った例文や文章
「未だ健在」を使った例文や文章
それでは、他に考えられる例文を以下に見てみましょう。
・『政界を引退した後も、元首相の影響力は未だ健在である』
・『社長の経済界における存在感は、表舞台から去った後でも未だ健在だ』
・『100歳を超えたにもかかわらず、お爺さんは未だ健在です』
「未だ健在」の類語や言い替え
「未だ健在」の類語や言い替え
「健在」については、「丈夫」や「現役」または健康を意味する「息災」「そくさい」、高齢の割に元気であることを意味する「老健」などが類語となります。
「未だ」については、「現在でも」や「昔と変わらず」、「以前と変わりなく」などで言い替えられるでしょう。
「未だ健在」という全体の言い替えでは、これらを上手く組み合わせて代用表現を作ります。
それを前提とすれば、「現在でも十分現役レベルの」や「以前と変わらず息災」などが考えられます。
尚、「老健」自体は「高齢の割に元気だ」という点で、「未だ」という意味合いも含んでいるため、単独で言い替えられます。
まとめ
まとめ
「未だ健在」とは、「高齢や一線を退いた割に、以前と変わらず元気で丈夫」という状態や、「能力の減退がない」ということを表現するフレーズです。