ここでは「矜持に反する」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「矜持に反する」とは?
「矜持に反する」とは?
「矜持に反する」は、誇り、プライドに相当するものに反することになるという意味で用いる表現です。
「それは自分の矜持に反するので、行うつもりはない」のような使い方になり、自分なりにもっているそういったものに反することになるので、それは行わないと言っている使い方になります。
口語では「きょうじに〜」と発音しますが、時には「きんじに〜」と読まれることがあります。
それでも「矜持」のことを言っているのだとは分かるものの、明らかな間違いなので、そのようには発音しないように注意してください。
「矜持に反する」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「矜持に反する」の使い方や使われ方、使うときの注意点
この「矜持に反する」は、それを行うとこうなってしまう、そうなるので行う訳にはいかないといったような使い方になります。
ですが、「自分の矜持に反することにはなるが、今回だけは仕方がない」といったような、それには反してしまうが、特例として仕方がないなどと用いる場合もあります。
この場合にも、表現としての意味は変わっておらず、「矜持に反することは(そのために)したくない」という使い方が基本ながら、「矜持に反する内容になるならやめておく」と、それに反するなら行わないともまま用いられています。
「矜持に反する」を使った例文
「矜持に反する」を使った例文
・『彼の矜持に反するらしく、それは行いたくないと言っていた』
・『その部分は自分の矜持に反するため、できれば削除してもらいたい』
「矜持に反する」の類語や言い替え
「矜持に反する」の類語や言い替え
・『信念に反する』
この「信念」は「矜持」にとても近い意味になるため、このように言い替えても全体の解釈として変わることはありません。
「矜持」とすると少し堅くなってしまうと思った時にはこちらを使うとよく、「それは自分の信念に反するので行いたくないと思っている」のように、全く同じように用いて構いません。
まとめ
まとめ
「矜持に反する」は、誇り、プライドになるものに反するという意味で用いられます。
そのためにそれは(できれば)したくない、そうなのでやめておくといった使い方や、そうだが仕方がないのように用いることもあり、元の意味に違わなければ、意外と使い方のある表現です。