「都合」にまつわる表現はいくつかあります。
「不都合が生じる」の正しい使い方を見ていきましょう。
「不都合が生じる」とは?
「不都合が生じる」とは?
この場合の「不都合」とは、都合が悪いことをいいます。
条件が合わないこと、想定外なことを指します。
また「生じる」は、生まれることを表現しています。
そのため「不都合が生じる」で予期せぬ問題が生まれること、予想外のトラブルが出てくることを指します。
思いがけない事態に見舞われていることをあらわす、ピンチの表現といえるでしょう。
「不都合が生じる」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「不都合が生じる」の使い方や使われ方、使うときの注意点
都合が悪いことが起きたら、このような解釈ができる表現です。
「生じる」は土から植物の芽が伸びてくるように、突発的に何かが起きることをいいます。
そのためエラーやトラブルが起きたことを仮定して、事前に用いられることが多いです。
「都合が悪いことが起きたら、逐一連絡してくださいね」と言いたい時に用いてみましょう。
一方で具合が悪いことが自分の身に起こった場合に「不都合が生じました」というのは、少々おかしいです。
「現在〇〇のトラブルが発生しております。
原因は調査中でございますが、ご不便をおかけし誠に申し訳ございません」と言い直すなど、相手を思う表現も覚えておきましょう。
「不都合が生じる」を使った例文や文章
「不都合が生じる」を使った例文や文章
・『不都合が生じるようでしたら、お声掛けください』
・『不都合が生じる前に、こちらで調整しておきました』
「不都合が生じる」の類語や言い替え
「不都合が生じる」の類語や言い替え
似ている言い方に「都合が悪い」があります。
自分にとって良くない状況を示しますが、ビジネスの場で「悪い」はあまり使われない言い方です。
相手に嫌な印象を与えないよう「悪い」は省かれることが多く「都合がつかない」など、他の言い方が活用されます。
組み合わせる言葉によって印象も大きく変わるので心得ておきましょう。
言い替えの表現に「お困りの点がございましたら、ご相談ください」や「イレギュラーなことが起こりましたら、何なりとご指摘ください」があります。
まとめ
まとめ
「不都合が生じる」を解説しました。
気になる表現を適切に学んで、言葉のスペシャリストを目指していきましょう。