普段から「家を出る」という表現を使っていますか。
簡単な表現ですが、複数の意味が存在するだけに、使い方には気をつけたいところもあります。
家を出るの正しい使い方などについて、確かめてみましょう。
「家を出る」とは?
「家を出る」とは?
身近な意味としては自宅から出たり、何処かにお出かけをすることを表します。
また実家から独り立ちをしたり、家出、出家(仏教の修行)の意味までも含む表現です。
「家を出る」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「家を出る」の使い方や使われ方、使うときの注意点
単純に自宅から庭に出たり、買い物などにお出かけをする時があります。
それについて語る時に「家を出る」を使うことができるでしょう。
そして実家から独り立ちをすることや、家出すること、出家することに関して語るときにも、「家を出る」と言うことができます。
複数の意味があるために誤解を招くこともある表現です。
そのため用いる場合には、誰が、いつ、どのように、どうして家を出るのか目的などの情報を、併せて語ることが大切と言えます。
それによって、相手に話が伝わりやすくなる効果が得られるでしょう。
それら必要な情報を含めなければ、家を出る目的が分かりづらく、違った意味に誤解されることにも繋がるかも知れません。
また敬語の形ではないので、目上や客人が家を出ることを表すなら、相応しい形に言い替えが必要なことがあります。
「家を出る」を使った例文や文章
「家を出る」を使った例文や文章
・『寝坊して家を出るのが遅れたために、会社に遅刻しそうです』
・『実家にいるとストレスが溜まる一方なので、家を出ることにしました』
「家を出る」の類語や言い替え
「家を出る」の類語や言い替え
「お家から外出なさる」は、家の中から外に出ることについて、最上級の敬意を込めた言い方です。
「外出される」としても敬意を込めた形になります。
「お暇(おいとま)する」は、他人の家から出ることの謙譲語の表現です。
「外に出る」は建物から外部へと踏み出すことを表します。
「自宅を出る」の場合は、外に出るだけでなく離れた場所に行くニュアンスも含む表現です。
「おでかけする」は、遠方まで用事をこなしに行く意味になります。
「外出」とする場合も同様です。
また実家から出て一人暮らしをする意味なら、「独立」「独り立ち」を使うことができます。
家から飛び出した状況なら「家出」「家を飛び出す」が相応しいでしょう。
仏教の修行の意味なら、「仏門に入る」「出家」などの言葉があります。
まとめ
まとめ
単純な印象のある「家を出る」との表現ですが、様々な意味を含んでいるものなのでした。
そのため誰がいつ、何のために出たかなどの情報も絡めるほうが、誤解をなくすことができるでしょう。
他者が家を出ることを敬語で表すなら、「外出なさる」などの形に言い替えてみるのがおすすめです。