「新型パワハラ」とは意味や使い方、類語や例文などを解説

「新型パワハラ」の解説

「新型パワハラ」の解説

「新型パワハラ」とは、「新型パワーハラスメント」の略です。

本来のパワーハラスメントと言えば、上司が部下、先輩が後輩などの力関係が上の人が下の人に対して、精神的身体的苦痛を与える事を言いました。

「新型パワハラ」は、やる気に満ち溢れている部下に対して、上司が残業を辞めて帰宅することを促したり、無理はしなくてもいいと努力している事を制止したりすることで、やる気を著しく削がれる事を指します。

近年の過剰とも言える各種ハラスメントに対する考え方と、働き方改革での働き方についての考え方を改め始めた会社の上層部と、やる気に満ち溢れた若者の考え方の違いから生まれた新しいハラスメントの一種です。

頑張っている部下からすれば、何故仕事させてもらえないのか、何故手柄を立てる事を邪魔されなければならないのか、仕事を上司に横取りされるかもしれない、などと悪い方向へと捉えてしまう事が一因になっています。

「新型パワハラ」の使われ方

「新型パワハラ」の使われ方

「新型パワハラ」は、頑張っている部下や後輩に対し、上司や先輩がその頑張りを制止したり、止めるように言ったりした際に使用されます。

やる気に満ち溢れた部下や後輩に対して、残業することをやめるように言ったり、無理はするなと仕事をやめさせようとしたり、やる気を削ぐ言動などをする上司の事を指す場合に使われます。

「新型パワハラ」の例文1

「新型パワハラ」の例文1

「どうしても成功させたいプロジェクトの詰めの作業を残業して行っていたら、上司に無理せずに帰れと言われた。これは新型パワハラなのではないか」

「新型パワハラ」は、やる気がある人の行動をやめさせるような上司の言動を言い、上司は部下の事を気にかけて言っているつもりであっても、その言動のせいでやる気を削がれてしまう結果となってしまう場合は、「新型パワハラ」にあたってしまいます。

「新型パワハラ」の例文2

「新型パワハラ」の例文2

「働き方改革を受けて会社の方針で、定時で無理に帰らせる事は新型パワハラに当たるかもしれない。慎重に帰宅を促すようにしよう」

企業の意識が変わり、働き方改革という考え方が普及した事によって、過度な残業やパワハラやセクハラなどのハラスメント行為を意識するあまり、それを強制的に守らせようとすると、頑張って仕事しようとしている人のやる気を削いでしまう恐れがあるため、その行為が「新型パワハラ」に当たる可能性があるので、注意が必要です。

「新型パワハラ」の類語・言い換え表現・関連語

「新型パワハラ」の類語・言い換え表現・関連語

「モラルハラスメント」
「モラルハラスメント」とは、良識とされる道徳や倫理を他人に押し付ける事によっておこるハラスメントの一種です。

「新型パワハラ」と同様に近年よく聞くハラスメントの一種で定時になったら帰宅するのが当たり前だと言った言動は、やる気を削ぐ言動する「新型パワハラ」、定時になったら帰宅するのが当たり前と言った「モラルハラスメント」両方の意味を含む場合があります。

「セクシャルハラスメント」
「セクシャルハラスメント」とは、性的な言動や行動によって個人に対して不利益や不快感を与える事を言います。

職場の力関係が原因で起こる場合が多いとされていて、性別は問わず、セクシャルハラスメントを受けた人が不快に感じたら成立する人権侵害行為です。

一歩間違えれば犯罪行為になりかない言動も含まれており、現代においてひとつの社会問題となっています。

「新型パワハラ」と「パワハラ」の違い

「新型パワハラ」と「パワハラ」の違い

「新型パワハラ」は上司が部下の事を気遣って行った言動が、思いもよらず部下のやる気を削いでしまったりした事に対して使われる言葉です。

一方「パワハラ」とは、上司や先輩が自分の立場を利用して、部下や後輩に対して精神的、肉体的な苦痛を与える事を言います。

「パワハラ」という言葉は両方使われているもの意味合いは全く違います。

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