未知の物事に接した時などに、「知らなんだ」と言う人がいます。
これは西日本ではよく聞かれますが、関東ではあまり耳にしない表現のようです。
知らなんだは何を意味し、どう使うかなどを確かめてみてください。
「知らなんだ」とは?
「知らなんだ」とは?
これまでは知らなかったこと、ある物事についての情報や知識を持っていなかった状況を表します。
「なんだ」は無かったのことです。
「知らなんだ」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「知らなんだ」の使い方や使われ方、使うときの注意点
従来には見聞きしたこともない物事を、初めて知る機会があります。
そんな時に「知らなんだ」と言って、知識や情報がないことを告げる用法が可能です。
これによって知らなかったことを、カジュアルに伝える効果もあります。
これを会話に使う場合は、何について知らなかったかを、具体的に示すことが必要です。
またこの一言だけで、通じる場合もあるでしょう。
ただしこれは西日本などで、年配世代を中心に広く使われる方言であり、関東では一般的に用いられません。
関東では意味が通じない場合や、誤解される可能性もあるので注意が必要です。
そしてこれは日常会話の中でカジュアルに用いる表現であって、公式文書や目上に使うには相応しいとは言えないことにも留意が必要でしょう。
「知らなんだ」を使った例文や文章
「知らなんだ」を使った例文や文章
・『まさかこんなにおもろい場所だったとは知らなんだ』
・『君らが友達だったなんてぜんぜん知らなんだ』
「知らなんだ」の類語や言い替え
「知らなんだ」の類語や言い替え
「知らなかった」は、広く標準的に使われている言い方となります。
「知りませんでした」は、知らなかったことを丁寧にしている表現です。
「存じ上げませんでした」は、知るの謙譲語「存じる』を用いて、知らなかったことをうやうやしく述べています。
「知る由もなかった」は、物事の真相を知る、手がかりなどが存在しなかった状態のことです。
「心当たりなかった」は、心に思い当たることが存在しなかったことを表します。
「初めて知った」は、ある事柄を最初に認識したことです。
「知らんかった」は、知らなかったことを表す、西日本の方言として使われています。
まとめ
まとめ
従来は知識や情報を有していなかったことを表すのが、「知らなんだ」という表現です。
これは西日本の方言であるので関東では馴染みがなくて意味が誤解されがちなこと、文書や目上には相応しくないことなどに気をつけてください。
「知る由もなかった」など、別の表現も考えて見ると良いでしょう。