「遺憾に存じます」とは？使い方や言い換えや用例など徹底解釈

「遺憾に存じます」とは?

ビジネスや日常生活などにおけるこのフレーズの使い方や例文を徹底した解釈で以下に詳しく説明します。

「遺憾に存じます」とは?

このフレーズの「遺憾」とは、「期待通りにならず、心残りであること」「期待したようにはならず残念に思うこと」の意味合いがあります。

一くくりに言うと「残念である」という意味ですが、その中に「後悔」や「不満」あるいは「非難」や「不本意」などの意味も含まれています。

ただし、「遺憾」には「残念に思う」だけで謝罪の意味合いはありません。

また、「存じます」は「思う」の謙譲語です。

よって、このフレーズは「期待通りにはならず残念に思います」という意です。

「遺憾に存じます」の使い方や使われ方、使うときの注意点

このフレーズの使われ方には2通りがあります。

一つは予想外のことに対する後悔の気持ちを表わす場合に使います。

「期待通りではなく悔しい、無念だ」という気持ちが該当します。

問題が起こった時にその経緯を説明し、「本当に残念です」という気持ちを伝えるのが一般的な使い方です。

もう一つは予想外のことに対する非難の気持ちを表わす場合に用います。

「期待通りではなく物足りない、よくない」という気持ちが該当します。

相手の態度や行動に対して「本当に悔しい」という気持ちを伝えるのが一般的です。

なお、上述した通り、「遺憾」には謝罪の意味合いはありませんので、謝罪を伝える時は問題の経緯を説明した後で謝罪の言葉を添えましょう。

「遺憾に存じます」を使った例文や文章

・『お客様からのクレームが年々増えていることは、誠に遺憾に存じます』
・『納期が守れず、はなはだ遺憾に存じます』
・『某国の国際ルールを無視したミサイル発射行為は、誠に遺憾に存じます』

「遺憾に存じます」の類語や言い替え

このフレーズに類似した言葉や言い替えの一例を紹介します。

このフレーズは「遺憾に思う」の敬語(謙譲語)です。

別の敬語表現としては「遺憾に思われる」(尊敬語)や「遺憾に思います」(丁寧語)に言い替えられます。

また、「遺憾」を単純に言い替えると「残念」や「不満」、「悔しい」、「面目ない」などの言葉でも言い替えは可能です。

さらに、慣用句に言い替えると、「残念無念に存じます」や「痛恨の極みに存じます」「遺憾千万に存じます」といったフレーズに言い替えられます。

まとめ

このフレーズは、一見「残念な気持ち」を伝えるフレーズのようですが、実際には強い批判を含んでおり、ストレートな表現を避ける日本文化が少なからず反映されています。

よって、使用にあたっては注意が必要です。