感情にまつわる表現は日本語でも当然多く、「感嘆しました」もそれに該当します。
今回はこの「感嘆しました」というフレーズについて学んでみましょう。
「感嘆しました」とは?
「感嘆しました」とは?
「感嘆」は「かんたん」と読みます。
意味は「感心して褒めること」や「感じ入ること」です。
一方で「感嘆しました」とは、「感嘆」に「する」という動詞の連用形「し」が付いて動詞化され、更に丁寧表現の助動詞「ます」の連用形「まし」と、過去や完了を意味する助動詞「た」の終止形もしくは連体形が続いたものです。
よって、「感嘆しました」とは、「感じ入りました」や「褒めるに値するほど感心しました」という内容のフレーズになります。
「感嘆しました」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「感嘆しました」の使い方や使われ方、使うときの注意点
このフレーズは、既に説明した通り、「褒めるほど感心した」か「感じ入った」場合に用いることができます。
例えば相手の仕事ぶりの見事さや能力の高さに、「感嘆しました」と伝えることがあるでしょうし、相手の描いた絵の上手さに「感嘆しました」などと言うこともあるでしょう。
もちろん、感嘆した対象とは関係ない相手に、その感情を伝えるために用いることもあり得ます。
美術館で素晴らしい美術品を鑑賞した後、「美術展に行ってきましたが、作品の美しさに感嘆しました」などと使うこともできるでしょう。
「感嘆しました」を使った例文や文章
「感嘆しました」を使った例文や文章
それでは上記以外に考えられる例文を挙げてみましょう。
・『見事な陣頭指揮ぶりに感嘆しました』
・『映画の思いもしない結末に感嘆しました』
「感嘆しました」の類語や言い換え表現
「感嘆しました」の類語や言い換え表現
「感嘆」の類語としては、感心して声をあげて褒めるという意味のある「喝采」「かっさい」や、感心して敬意を表するという意味の「感服」「かんぷく」などが挙げられます。
よって、「感嘆しました」の言い換え表現としては、「喝采しました」や「感服しました」が考えられるでしょう。
ただ、本人を目の前にして「喝采しました」というフレーズを使用する場合は、過去の称賛行為を伝える場合はともかく、リアルタイムで相手を褒める意図としては不適切です。
よって、一般的な言い換えとしては「感服しました」の方が適切と言えます。
まとめ
まとめ
「感嘆しました」とは、「褒めるほど感心しました」という意味のフレーズです。
「感嘆した」相手に対して直接使用できるだけでなく、他の人に「感嘆した」ことを伝える場合にも使用可能な表現です。