ロマンチックな表現は日本語にも数多くありますが、「甘美な時間」もそれに類するものと言えるでしょう。
今回はこのフレーズについて解説いたします。
「甘美な時間」とは?
「甘美な時間」とは?
「甘美」は「かんび」と読みます。
意味は「味が甘くて美味しい」という意味ですが、そこから転じて「気持ちよくうっとりした様」という意味もあります。
今回の「甘美な時間」はまさにこの意味で使用されており、「気持ちよくうっとりとしながら過ごす時間」という直訳になります。
つまり、よく使われるパターンとしては、「恋人や憧れの人などと過ごす夢心地の時間」ということになるわけです。
英語でも、恋人のことを蜂蜜に絡めて「ハニー」などと呼ぶのと共通の感覚と言えるかもしれません。
もちろん、必ずしも恋人などと過ごす時間に限定されることはなく、本人にとって夢心地となるような過ごし方をしていれば、表現として問題なく成立します。
「甘美な時間」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「甘美な時間」の使い方や使われ方、使うときの注意点
恋人など、好意を持っている相手と共に過ごす、最高に幸福な時間という意味合いで良く使われるフレーズですから、「相思相愛の彼と二人だけで旅行に行き、甘美な時間を過ごした」と言った形でよく使用します。
また、自分にとって最高の時間を過ごすという意味合いで使用する例としては、「長年憧れていた三ツ星レストランを訪れて、最高の美味を堪能し続ける甘美な時間を過ごした」と言った形があり得るでしょう。
「甘美な時間」を使った例文や文章
「甘美な時間」を使った例文や文章
それでは、上記以外に考えられる例文を挙げてみたいと思います。
・『二人だけの甘美な時間はあっという間に過ぎ去った』
・『世界的オペラ歌手による歌唱に聞き入る甘美な時間は、あたかも幻だったかのように一転した』
「甘美な時間」の類語や言い換え
「甘美な時間」の類語や言い換え
この場合の「甘美」は、最高の幸福を意味する「至福」「しふく」や喜び満足するという意味の「悦楽」「えつらく」などで代用可能です。
一方「時間」について言い換えるならば、現実から離れて過ごす楽しく短い時間を意味する「一時」「ひととき」が適切と言えます。
以上のことから、「至福の一時」が言い換え表現の第一候補となるでしょう。
まとめ
まとめ
「甘美な時間」とは、思わずうっとりしてしまうような最高に幸せな気持ちで過ごす時間のことです。
恋人や憧れの人と過ごす時間や、趣味などに興じる時間がこれに該当します。