ここでは「閾値が低い」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「閾値が低い」とは?
「閾値が低い」とは?
「閾値が低い」は、「いきちがひくい」と発音します。
まず、この「閾値」という意味から説明しますが、これはいわゆる「しきい値」のことです。
例えば、何かの値で正常と判断される範囲が下は20、上が60の間だといった時に、それらの数値がしきい値の下限、上限となります。
「閾値」はそのしきい値と同じ意味になるため、「閾値が低い」とした時には下限が低く設定されていると解釈されます。
つまり、30くらいでもいいだろうと「その設定では少し閾値が低い気がします。
30にしてはどうでしょうか」などと用いられるという具合です。
「閾値が低い」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「閾値が低い」の使い方や使われ方、使うときの注意点
この「閾値が低い」は、先のように、しきい値になる下限が低いという意味で使われます。
その「しきい値」と言い替えても同じ解釈になりますが、そちらは何かの製品の性能を表す場合や科学的な分野で用いられることが多いという特徴があり、この「閾値」は日々の生活の中や生理学においてよく使われているといった違いがあります。
そのため、「彼は怒りの閾値が低いので困ったものだ」といったような用い方に向いており、この時には怒り出す下限が低いことから、怒りっぽいという意味で使っていることになります。
「閾値が低い」を使った例文
「閾値が低い」を使った例文
・『いわゆる「痛がり」とは、痛みの閾値が低いことを表現している』
・『何にでもすぐに感化されてしまう傾向は、感性の閾値が低いことから起こっているのだろう』
「閾値が低い」の類語や言い替え
「閾値が低い」の類語や言い替え
・『閾値が高い』
逆に「高い」とすると、上限になる数値が高いという意味になり、「彼は痛みに対する閾値が高いようで、痛がっている様子をほとんど見たことがない」といったように用います。
前述のように、「しきい値」を生理的に用いる時の言い替えだと考えてください。
まとめ
まとめ
「閾値が低い」は、「しきい値」を科学的な分野以外で用いる場合の言い替えになります。
その「閾値」と書いて「しきい値」を読むこともありますが、そちらは通常はそのように表記するもので、「閾値」とした時には「いきち」と発音し、ここで説明したように使われるのが一般的です。