「ビュッフェ消費」とは?意味や言葉の使い方、概要(元ネタ)など

若い世代に見られる独得の消費スタイルを「ビュッフェ消費」と呼びます。

このスタイルは具体的にどのような消費行動なのでしょうか。

今回は、「ビュッフェ消費」の意味と関連用語について解説します。

「ビュッフェ消費」とは?意味

「ビュッフェ消費」とは?意味

「ビュッフェ消費」とは、「ひとつの意見や情報に縛られず多様な価値観の中から良いと思ったものだけを購入する消費スタイル」を意味する言葉です。

「ビュッフェ消費」の概要

「ビュッフェ消費」の概要

経済活動の中でも消費活動は最も重要とされる要素です。

消費とは経済学でいうところの「需要」にあたります。

近代経済学において経済活動は需要によって作られるというのが基本原則です。

経済を活性化させるには需要、つまり人々の消費を増やすことが大切であり市場においてどのような基準や判断で消費活動が行われているのかを観測しつかむことが正確な経済予測や理想的な景気判断につながる糸口になります。

人々に見られる消費活動にはそれぞれの特徴に応じた名称が付けられます。

物品を買うよりも体験を重視した消費スタイルを「モノよりコト」であることを「コト消費」と呼ぶようにそれぞれの消費行動を端的に表した名称を用います。

「ビュッフェ消費」は2020年代に入ってから若者の間に見られるようになった独特の消費行動を指す言葉です。

スマートフォンが若者の間に普及して以降、若者の間では強い影響力を持った人物により消費行動が左右される「インフルエンサー消費」が顕著に見られました。

ネット上の有名人がおすすめした商品が爆売れしたり有名人が身につけていたブランドが高騰したりなど、強い影響力がそのまま消費に直結するのがネット世代に見られる特徴的な消費活動です。

Z世代と呼ばれる1990年半ば~2010年代初頭に生まれた世代に見られる特徴的な消費行動が「ビュッフェ消費」です。

Z世代はインフルエンサーのオススメやトレンドをそのまま消費に直結させず必ず自分で価値を判断します。

多くの意見や情報を吟味しその中空自分の気に入ったものだけを購入する消費行動を自由にメニューを選べるビュッフェレストランに例えて「ビュッフェ消費」と呼びます。

「ビュッフェ消費」の言葉の使い方や使われ方

「ビュッフェ消費」の言葉の使い方や使われ方

・『インフルエンサーの乱立はビュッフェ消費のひとつの要因である』
・『ビュッフェ消費の時代では本当にいいもの以外は売れない』
・『ビュッフェ消費に対応するには深さよりもひらさを重視したプロモーションが必要だ』
・『Z世代に見られるビュッフェ消費が広まると一流品以外売れなくなるだろう』

「ビュッフェ消費」の類語や言いかえ

「ビュッフェ消費」の類語や言いかえ

・いいとこどり
「複数の中から良い部分だけを選ぶこと」を意味する言葉です。

ひとりの意見や情報をまるごと受け入れるのではなく複数の情報源を比較し良い物だけを選んで購入する「ビュッフェ消費」はまさに「いいとこどり」です。

まとめ

まとめ

「ビュッフェ消費」は情報方の時代にあって合理的かつ賢明な選択の結果として自然発生した消費スタイルです。

これからのマーケティングでは新しい消費スタイルを前提にこれまでとは異なる取り組みが求められます。

旧態依然とした方法ではあっという間に置いていかれてしまうので新たな時代の消費行動をしっかり分析しましょう。

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