身体や身体の部位を用いた表現は多々ありますが、今回の「身をもって教える」というフレーズも該当しています。
これよりこのフレーズについて解説いたします。
「身をもって教える」とは?
「身をもって教える」とは?
「身をもって」は、「身を以て」とも表記され、直訳すると「身を用いて」となり、意味は「自分自身で」や「自分の身体で」または「自分の体験で」となります。
「教える」はそのままの意味ですので、「身をもって教える」とは、「自分自身を教材として教える」という意味のフレーズになります。
単に「自分が教える」という意味ではなく、あくまで「自分を見本として(自分が)教える」という意味になります。
「身をもって教える」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「身をもって教える」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「自分を見本として教える」という場合には、「良い意味での見本」としての意味と、「悪い見本」という意味の両方が考えられます。
そして、このフレーズでは、どちらの意味でも使用可能なのです。
具体的には、良い見本であれば、「仕事の仕方を身をもって教える」といった形が考えられますし、悪い見本であれば、「勉強しないと将来どうなるか、犯罪者になった自分という身をもって教える」のような表現が考えられるでしょう。
「身をもって教える」を使った例文や文章
「身をもって教える」を使った例文や文章
それでは、上記の他にあり得る例文を挙げてみましょう。
・『身をもって教えることは簡単ではない』
・『あらゆる経験をしてきた彼だからこそ、身をもって教えることに説得力がある』
「身をもって教える」の類語や言い換え
「身をもって教える」の類語や言い換え
「身をもって」については、既出の「自分を教材として」や「自分を見本として」の他に、「自分を例に」や「自分を手本として」または「自分を模範として」などが言い換え表現の候補となります。
「教える」については、「指導する」が適切ではありますが、「示す」や「伝える」でも意味は伝わるでしょう。
以上のことから、「自分を手本として指導する」や「自分を例に示す」などが言い換え表現として挙げられます。
まとめ
まとめ
「身をもって教える」とは、「自分自身を教育の題材として扱い、他人に教えること」という意味のフレーズです。
良い見本としても悪い見本としても使用することが可能です。