問題が他の人々に及ぶことについては、「しわ寄せがいく」と表現されることがあります。
これは少し意味が分かりにくいところがある慣用句です。
その意味や使い方などを確かめてみてください。
「しわ寄せがいく」とは?
「しわ寄せがいく」とは?
ある物事から生まれた不利益や災いなどが、直接的には関わりがない第三者のほうに及んでしまうことを表す慣用句です。
「しわ寄せがいく」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「しわ寄せがいく」の使い方や使われ方、使うときの注意点
1軒の火災が原因で周囲全体が燃えたり、個人同士のいざこざが仲間同士の対立に発展するなど、1つの悪い結果が無関係の人にまで及ぶことがあります。
そのような出来事について「しわ寄せがいく」と表現することが可能です。
用いる場合は、「この問題の」などと、どんなしわ寄せなのかを示すことができます。
そして何故しわ寄せがいくのか、しわ寄せがいくからどうすべきかなどの要素を併せて述べることも良いです。
これは基本的にネガティブな結果になった場合に使われる表現であり、幸福な結果になった場合には使われないことに気をつけましょう。
また物理的に布にしわが寄った状態についても言い表せますが、その場合は慣用句と誤解される可能性に留意してください。
「しわ寄せがいく」を使った例文や文章
「しわ寄せがいく」を使った例文や文章
・『この事態を突き詰めると、全体にしわ寄せがいくかも知れません』
・『たとえ他方面に問題のしわ寄せがいくのだとしても、解決する必要があるでしょう』
「しわ寄せがいく」の類語や言い替え
「しわ寄せがいく」の類語や言い替え
「迷惑をかける」は、関わる相手に何らかの負担になる思いをさせることを意味します。
「悪影響が波及する」は、物事の悪い状態が、他の方面にまで及ぶことです。
「とばっちり」は、本来は飛び散ってふりかかる水のことで、転じて近くに居て災いを受けることを意味します。
「飛び火する」は、本来は火災で周囲に火が飛んで移る状況ですが、転じて近くにいて災いを受けることの表現です。
「巻き添え」は、他人が引き起こした問題から、周囲が迷惑をこうむることを表します。
「流れ弾に当たる」は、直接関係ないのに被害を受けることです。
まとめ
まとめ
ある悪い状態が無関係の人へと波及してしまうことについて、「しわ寄せがいく」と言い表せるのでした。
具体的に何の問題なのかなどの情報も、併せて述べてみると良いです。
また「とばっちり」など別の表現に言い替えることもできるので、それについても考えてみましょう。