日常的に使い慣れた言葉でも目上の人と話すときは敬語に置き換えるのがマナーです。
カジュアルな表現である「そこそこ」を敬語にするにはどのように変えればいいのでしょうか。
今回は、「そこそこ」の敬語表現について解説します。
「そこそこ」の敬語での表現
「そこそこ」の敬語での表現
「そこそこ」は「十分ではないが少なくもない」という意味で使われる言葉です。
大きく分けると「そこそこ」には程度と数量の2つの意味があります。
程度を表す場合は「ある程度」「それなりに」「まずまず」などの言い方が使えます。
数量の敬語表現は「いくらか」「いくつか」「多少」などがふさわしい言い方です。
意味は同じでもそれぞれの言葉には若干のズレがあります。
「そこそこ」に匹敵する程度や量を多いと考えているのかそれとも少ないと感じているのか、言葉の微妙な違いによって印象が大きく変わるので言葉選びは慎重にしてください。
「そこそこ」を敬語で言い換えた場合の使用例
「そこそこ」を敬語で言い換えた場合の使用例
「展示会はそこそこうまくいった」は「展示会はそれなりにうまくいきました」となります。
「酒ならそこそこ飲める」だと「お酒は多少飲める方です」と言い換えられます。
「そこそこ」を敬語で言い換えた場合の使い方
「そこそこ」を敬語で言い換えた場合の使い方
「そこそこ」は十分ではないが少なくもない、極めて曖昧な程度を表します。
敬語に言い換えると元の「そこそこ」からニュアンスが変わってしまう場合があるので注意が必要です。
例えば「酒ならそこそこ飲める」は飲めない方ではない、つまりある程度酒を飲むのに自信がある人の言い方です。
「お酒は多少飲める方です」からも酒は飲める方だという自負を感じられるものの元の表現に比べると自信が弱めに感じられます。
「そこそこ」自体が微妙な表現なので敬語表現に変えたことで本来の思惑から外れてしまう可能性があることに留意してください。
まとめ
まとめ
「そこそこ」の敬語表現はいろいろ考えられますがぴったり当てはまるものはありません。
文脈やニュアンスを理解した上でふさわしい表現を選んでください。