「人格を陶冶する」とは?使い方や言い換えや用例など徹底解釈

成長するにつれ、人は様々な表現と出会い、使いこなすようになります。

しかし、大人になっても滅多に見聞きしない言葉や表現と出会うことはたまにあり、「人格を陶冶する」というフレーズもその類と言って間違いないでしょう。

今回はこのフレーズについて解説していきます。

「人格を陶冶する」とは?

「人格を陶冶する」とは?

まず「人格」の意味から解説しておきます。

「人格」とは、「人の性質」という表現通り、「特定の人物の人としてのあり方」「人間性」「人柄」「ひとがら」を意味します。

特に「人格」だけで「優れた人間性」まで踏み込んで意味することもあり、「人格者」「人格」はこの意味での使用と言え、今回のフレーズにおける「人格」もこの意味での使用と考えましょう。

一方、こちらは耳慣れない表現ですが「陶冶」について説明します。

「とうや」と読み、本来の意味は「陶器や鋳物を作ること」を意味します。

「陶」「土をこねて焼いて器を作る」という意味があり、「冶」「冶金」などで使われる通り、「溶かす」「鋳る」「いる」など金属の精製や加工に関連する作業を全般的に意味する言葉です。

この2つの漢字が合体した「陶冶」が、「じっくりと物を作り出す」という全般的な意味にも使われるようになり、更に人の性質や才能をしっかりと育てるという意味にもなって、今回のフレーズに使われています。

つまり「人格を陶冶する」とは、「人間性を十分に育てる」という意味のフレーズなのです。

「人格を陶冶する」の使い方や使われ方、使うときの注意点

「人格を陶冶する」の使い方や使われ方、使うときの注意点

「人間性を育てる」という意味のフレーズですので、教育に関する場面で使用されます。

「道徳は人格を陶冶するための科目です」と言った形での使用が実例として挙げられる他、「人格を陶冶するには、テストの点数だけで評価するような教育であってはならない」のような例文もあり得るでしょう。

尚、「陶冶」には「ゆっくりと時間をかけて」という意味合いが含まれますので、詰め込み的な教育には不適切な使用となりますので注意しましょう。

「人格を陶冶する」を使った例文や文章

「人格を陶冶する」を使った例文や文章

それでは実際にあり得る使用例について挙げてみましょう。

・『人格を陶冶するには、家庭教育も重視する必要がある』
・『時間をかけずに人格を陶冶することは不可能です』

「人格を陶冶する」の類語や言い換え

「人格を陶冶する」の類語や言い換え

「人格」の類似表現としては、「優れた人間性」という表現や「人としての優れた品性」を意味する「人徳」「じんとく」などが挙げられます。

一方、「陶冶」については、シンプルに「一人前になるまで育てる」という意味の「育て上げる」「育成する」または「養成する」などで代用しましょう。

以上のことから、「人格を陶冶する」の言い換え表現は、「優れた人間性を育て上げる」「人徳を養成する」が候補となります。

まとめ

まとめ

「人格を陶冶する」とは、優れた人柄や人間性を教育するという意味のフレーズです。

時間をかけてじっくりと育てるという意味が言外に含まれているものと考えましょう。

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