「代理で」とは？使い方や言い換えや用例など徹底解釈

法律用語としてだけではなく、一般的にもよく使われる言葉は幾つか存在していますが、今回の「代理で」もその1つと言えます。

今回はこのフレーズについて解説いたします。

「代理で」とは?

「代理」は「だいり」と読み、一般的な意味は「本来その人がしなくてはならないことを、他人が代わりに行うこと」を意味します。

尚、法律用語としては、もう少し厳密な定義であり、「本人以外の者に、本人に代わって法律行為を行う権限が与えられている場合に、その者が本人のために行う法律行為の効果が本人に及ぶこと」という意味になります。

また、「で」は格助詞であり、「が」や「は」などと同様に主体に付きます。

よって、「代理で」となると、「ある者が本人に代わりとして」という意味合いになります。

「代理で」の使い方や使われ方、使うときの注意点

「本人の代わりとして」という意味のフレーズであれば、何にでも使用することができます。

例えば、社長の代わりに出席したことを招待主に伝える場合、「社長の代理で参りました」と言った形で表現します。

他にも、商談に来た相手に、担当者が不在の場合に代わりの人が対応する場合、「私が代理でお話を伺います」などと使うこともあるでしょう。

基本的には、法律用語としては何らかの権限が与えられている必要がありますが、一般的な意味では、特に権限が与えられていなくても使用できる可能性があるということです。

もちろん、明らかに無関係の人間が代理することはありませんが、一定の関係があって、代理することが不適切でなければ、特に問題なく使用できるものと考えてかまいません。

「代理で」を使った例文や文章

それでは、他に考えられる使用例を以下に挙げてみましょう。

・『本人不在のため、私が代理で対応いたします』
・『私が出張中のため、部下に代理で任せたいと思います』

「代理で」の類語や言い換え

「代理で」の言い換えとしては、シンプルに「本人の代わりで」や「本人の代わりに」で問題ありません。

「代理」の類語として言い換えるのであれば、「本来の役務を行う者に代わる人」を意味する「代役」「だいやく」もあり得るでしょう。

以上のことから、「本人の代わりに」や「代役で」などがこのフレーズの言い換え候補になります。

まとめ

「代理で」とは、一般的には「本人の代わりとして」という意味です。

法律用語としての「代理」には、「本人に代わって権限を持つ者が、本人のために行う行為の法的効果が本人に及ぶこと」という、厳密な定義があるので注意しましょう。