社会人として会社に勤務していると、「代理でご連絡させていただきます」というフレーズに接する機会は多いのではないでしょうか。
今回はこのフレーズについて、改めて詳しく解説してみたいと思います。
「代理でご連絡させていただきます」とは?
「代理でご連絡させていただきます」とは?
まず「代理」の意味ですが、一般的には「本人の代わり」という意味です。
法律用語としては、権限が与えられている必要があったり、より詳しい条件が必要ですが、今回の場合には、単に「連絡する」という一般的な意味での使用ですので、「本人の代わり」で問題ありません。
また、「させていただきます」の「いただき」は、「いただく」の連用形(続けて丁寧表現の「ます」を付けるのに連用形にする必要があるため)であり、「〜させていただく」とは、「遠慮しつつ〜させてもらう」という意味の謙譲表現です。
よって、今回のフレーズは、「本人の代わりに連絡します」という意味の謙譲表現として捉えましょう。
「代理でご連絡させていただきます」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「代理でご連絡させていただきます」の使い方や使われ方、使うときの注意点
主に、何らかの理由で本来連絡すべき人物が連絡できない場合に、代わりとなる人物が「自分が連絡します」と相手に伝える場合に使うフレーズです。
具体的な事例としては、「本人が病欠のため、私が代理でご連絡させていただきます」と言った形があり得ます。
また、ケースとしては少ないものの、本人が相手に直接、「自分の代わりとなる者が連絡します」と伝える場合も考えられます。
この場合としては、「当日私が所用で不在のため、部下が代理でご連絡させていただきます」のような事例があり得るでしょう。
「代理でご連絡させていただきます」を使った例文や文章
「代理でご連絡させていただきます」を使った例文や文章
それでは、上記以外で考えられる事例を以下に挙げてみたいと思います。
・『もし私が連絡できない場合には、妻が代理でご連絡させていただきます』
・『本人急用のため、別の担当者が代理でご連絡させていただきます』
「代理でご連絡させていただきます」の類語や言い換え
「代理でご連絡させていただきます」の類語や言い換え
「代理で」の言い換えとしては、既出の「本人の代わりに」で構いません。
あるいは、「代わりに役務を行う者」という意味の「代役」「だいやく」を使って「代役として」や「代役で」でも良いでしょう。
「ご連絡させていただきます」については、シンプルな謙譲表現である「ご連絡いたします」で代用できます。
以上のことから、「本人の代わりにご連絡いたします」が言い換え表現の代表例として挙げられます。
まとめ
まとめ
「代理でご連絡させていただきます」とは、本人の代わりに適切な人が連絡するという意味の謙譲表現です。
代理で連絡する人が相手に使う場合もあれば、代理を立てる本人が相手に代理を立てることを説明するために使う場合もあり得ます。