他者を思いやり行動することに関わる表現には、「意図を汲む」というものがあります。
これは日常的には、あまり使わない表現かも知れません。
意図を汲むとはどんな意味があり、どう使っていくかなどを考えて行きましょう。
「意図を汲む」とは?
「意図を汲む」とは?
相手方の気持ちを思いやって、判断や決定の参考にする場合に使われる表現です。
「意図」はこうしたいとの思惑、「汲む」は心中を思いやることを表します。
「意図を汲む」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「意図を汲む」の使い方や使われ方、使うときの注意点
都市では住人の希望を取り入れて、防災公園を作る計画を立てます。
また家族が望んだから、休日は観光地に行こうと決めることもあるでしょう。
そのように相手の気持ちを思いやって判断するにあたり「意図を汲む」を使うことができます。
これにより意図を汲んで物事を実行することを説明したり、相手に促す用法が可能です。
その際には「地域住人の」などと、相手が誰かを示すことができます。
また意図を汲んで、どのような行動をするかを伝えることもできるでしょう。
表現としては「意図を汲んで」「意図を汲み」などのように言い回しを変えることで、使いやすくなります。
また汲むは「酌む」としても同じですが、漢字としては一般的でなく難読になる可能性があるので気をつけてください。
「意図を汲む」を使った例文や文章
「意図を汲む」を使った例文や文章
・『建設の際には、地域住人の意図を汲むことを忘れないでください』
・『夏休みは家族の意図を汲むことにして、何処かの高原に滞在します』
「意図を汲む」の類語や言い替え
「意図を汲む」の類語や言い替え
「意向を汲む」は、相手の気持ちなどを行動の参考にすることを表し、意図を汲むと同じ意味になります。
「意向に添える」は、相手の意見などを理解して、それに応じた行動を取ることです。
「思いに寄り添う」は、相手の気持ちに共感して、親身になって対応することを表します。
「気持ちを汲み上げる」は、相手の意向をおもんばかって、行動の参考にすることです。
「気持ちを斟酌(しんしゃく)する」は、相手の事情や心中を汲み取って、遠慮することを表しています。
まとめ
まとめ
相手の考えを思いやって判断などの参考にするにあたり、「意図を汲む」を使うことができるでしょう。
これは具体的に誰の意図を汲むか、示したほうが分かりやすくなります。
「意向に添える」などの似た意味の表現は多々あるので、言い替えることも考えてみてください。