「落ちるとこまで落ちる」とは意味や使い方、類語や例文も解説

これ以上ないほど、落ちぶれてしまうこと。

「落ちるとこまで落ちる」の解説

「落ちるとこまで落ちる」の解説

「落ちるとこまで落ちる」とは、人が落ちぶれてしまい、それ以上落ちることが不可能なほど、落ちてしまうことをいいます。

「どん底に落ちる」などということもあります。

生活レベルや気分などが、落ちて、落ちて、底まで落ちてしまう状態です。

これ以上ないほど落ちてしまうことなので、とても厳しい状態だといえます。

「落ちるとこまで落ちる」の使われ方

「落ちるとこまで落ちる」の使われ方

生活レベルや、行動などが、これ以上ないほど最低になってしまう場合に使います。

「あいつも落ちるとこまで落ちたな」という場合には、以前の彼に比べ、生活レベルなどが、どん底まで落ちてしまった状態を指します。

底辺の生活を、している人などに対して使います。

また、「研究データの改ざんをしてしまう人は、研究者として、落ちるとこまで落ちた」というように、行動に対して使うこともあります。

「落ちるとこまで落ちる」という表現は、これ以上ないほど相手を貶めていう表現なので、本人に向かって直接言うことはほとんどないといっていいでしょう。

もし、相手に向かって直接言った場合には、喧嘩になってしまっても仕方がありません。

また、自分への戒めとして「落ちるとこまで落ちた」というように使う場合もあります。

「落ちるとこまで落ちる」の例文1

「落ちるとこまで落ちる」の例文1

「彼は、家を失い、仕事を失い、家族も友人も去り、落ちるとこまで落ちた」

この例文では、彼には家も無く、仕事も無くなって、周りの人もいなくなってしまった状態です。

もう、これ以上落ちることはできないほど、何もかも無くしてしまったのです。

「落ちるとこまで落ちる」の例文2

「落ちるとこまで落ちる」の例文2

「落ちるとこまで落ちたら、あとはもう這い上がるしかない」

「落ちるとこまで落ちる」状態になったときに、人がとる行動や、考え方には二通り考えられます。

もう、これ以上悪い状態にはなりようがないので、あとは這い上がるだけだと考える人もいます。

又は、自分はもう良くなる見込みがないので、他人が不幸になることを望んだり、自己憐憫に浸ったりすることもあります。

例文では、「落ちるとこまで落ちる」という言葉を、これから良くなるためのきっかけとして使っています。

「落ちるとこまで落ちる」という言葉は、今の、この状態をどん底だと決めてしまい、上を向くために使われることもあります。

「落ちるとこまで落ちる」の類語・言い換え表現

「落ちるとこまで落ちる」の類語・言い換え表現

「落ちるとこまで落ちる」に似た言葉をいくつか紹介します。

「地べたを這い回る」

「地べたを這い回る」

「地べた」とは地面のことで、地面をあちこち這ってあるくことをいいます。

生活レベルなどが低い状態を指します。

また、地道な作業の繰り返しによる、仕事ぶりを意味することもあります。

「地べたを這い回るような生活」や、「地べたを這い回るような取材」などと、使います。

「とことん落ちる」

「とことん落ちる」

「とことん落ちる」とは、とことん、落ちていくことをいいます。

何らかのきっかけで、生活レベルなどが落ちてしまい、その結果、借金がかさみ、もっと下まで落ちていくときなどに使います。

また、気持ちが暗くなり、どんどん落ち込んでしまう時にも、「とことん落ちる」という表現を使います。

「行き着くところまで行く」

「行き着くところまで行く」

もう、これ以上は行けない限界まで行くという意味です。

最終的なところまで来てしまったときにも使われます。

例えば、「一度、不正に手を染めてしまったら、行き着くところまで行くしかない」「少子高齢化が行き着くところまで行くと、どんな世の中になるのだろう」などと、使います。

「転げ落ちる」

「転げ落ちる」

「転げ落ちる」とは、転がって落ちていく様子を表す言葉です。

物事が急激に悪化していく様子を、「坂道を転げ落ちるよう」と、表現することがあります。

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