相手が持っているものを「欲しい」と感じる場合があります。
「分けてください」のさらに丁寧な表現、そして謙遜した言い方について学んでいきましょう。
「分けてください」の敬語での表現
「分けてください」の敬語での表現
相手が所有している物やお金を、こちらに寄こして欲しいと時に用いるのが「分けてください」にあたります。
正しい日本語ですが厚かましく思えるため、ビジネスシーンでは不釣り合いに思えます。
「分けてください」の印象のいい表現は「差し支えなければ、お借りできますか」や「ご迷惑でなければ、お借りしたいのですが」にあたります。
いずれも「差し支えなければ」あるいは「ご迷惑でなければ」が前に付いているので、ゆとりある文になっています。
非常識な人と思われにくいので、上品に使用できるでしょう。
「分けてください」を敬語で言い換えた場合の使用例
「分けてください」を敬語で言い換えた場合の使用例
大切なセミナーに参加した時に、忘れ物に気付くことがあります。
同じテーブルに座っている方に「申し訳ありません。
ご迷惑でなければ、書くものをお借りしたいのですが」とひと言かけると、上品に筆記用具を借りることができます。
このほか「すみません。消しゴムを貸していただけますか」や「会議室をお借りしたいのですが、よろしいでしょうか」という言い方もあります。
何を借りたいのかはっきり伝えること、貸してくれる相手に感謝の意を添えることで、スムーズなやり取りになるでしょう。
「分けてください」の尊敬語
「分けてください」の尊敬語
目上の方から物を借りる場合は「拝借」という表現を取り入れていきます。
拝借は借りることの改まった言い方です。
例えば雨が降ってきたと仮定します。
「大変申し訳ございません。
すぐにお返しいたしますので、傘を拝借してもよろしいでしょうか」と使います。
「分けてください」の謙遜語
「分けてください」の謙遜語
へりくだってお伝えしたい時は「お借りして、よろしいでしょうか」と使います。
相手に確認する言い方になっているので、丁寧な雰囲気が出ています。
まとめ
まとめ
「分けてください」の敬語表現について解説しました。
色々な言い回しを心得ていると「頭のいい人」と思ってもらえます。
語彙力を引き上げて、得をしましょう。