ここでは「抵触する」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「抵触する」とは?
「抵触する」とは?
「抵触する」は、何かに触れることになるという意味で使われる表現です。
触れると言っても手や何かで触るという物理的なそれではなく、法に触れるなどという方で、「それは法に抵触する可能性がある」などと使われています。
つまり、表現としては“触れる”と言っていますが、対象になる法や規則などを破ることになると解釈してよく、そのような使い方でビジネスを始め、色々なシーンで用いられており、コンプライアンスの重視が叫ばれるようになった昨今では、ビジネスにおいて法、またはそれに準じるものを破ってしまうことになるという使い方がよく見られるようになりました。
先のような「抵触する可能性がある」、「抵触するかも知れない」のように、そうならないようにはどうしたらいいかのような使い方で、口語、文章を問わず用いられています。
「抵触する」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「抵触する」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「抵触する」は、そのままだと法や規則などを破ることになるという解釈になり、そうなるかも知れないなどと使われていますが、「抵触することはないだろう」のようにそれを否定する使い方をすることで、法や規則などには引っかからないだろうという意味で用いることができます。
形を変えて、「抵触しない」とすれば最初から引っかからないと使える表現になり、「抵触してしまうかも知れない」とすることもできます。
また、定説となっている学説などと矛盾するといった意味で用いることもでき、「それでは○○の学説に抵触する」のような使い方がそれになります。
こちらも広い解釈だと、その規則のようなものに触れるという意味になるため、総じてそういった使い方になる表現だと覚えておくといいでしょう。
「抵触する」を使った例文
「抵触する」を使った例文
・『恐らく規則に抵触してしまうので、やめておくことをおすすめします』
・『そこまでやってしまうと、何かしらの方に抵触するだろう』
「抵触する」の類語や言い替え
「抵触する」の類語や言い替え
・『違反する』
「法に抵触する」は、「法に違反する」と言い替えることができます。
よって、こちらを使うことも多く、「それはコンプライアンス違反になるだろう」といったように、それに触れることをこの「違反」と表すことも多いです。
まとめ
まとめ
「抵触する」は、何かの法や規則に触れる、それを破ることになってしまうという解釈で用いる表現になります。
その意味から、そうなるのでやめておく、そうならないようにするといった使い方が多く、定説などと矛盾するという用い方をすることもできます。