「犇めく」の解説
「犇めく」の解説
「犇めく」という表現は、「大勢の人たちや動物が一ヶ所に隙間なく集まること」を意味しています。
「犇めく」という言葉には、「たくさんの人たちが集まって騒ぐこと」や「大勢の人たちが集まって押し合うこと・たくさんの人で混雑すること」といった意味のニュアンスも備わっています。
また「犇めく」は古語的な意味・用法で使われる言葉でもあり、「ギシギシ(ひしひし)と音が鳴る」といった意味合いを持っています。
「犇めく」の使われ方
「犇めく」の使われ方
「犇めく」の使われ方は、「大勢の人々・動物が一ヶ所に押し合いながら集まっている場合」や「大勢の人たち・動物が一つの場所にぎゅうぎゅう詰めになって集まり騒いでいる場合」に使うという使われ方になります。
例えば、「有名アーティストのコンサート会場には、1万人以上の観客が犇めいていました」などの文章で使うことが可能です。
また「犇めく」の古語的な使い方として、「もののひしめき鳴るもいと恐ろしくて」(枕草子)のように「ギシギシと音が鳴る場合」にも使われることがあります。
「犇めく」の例文
「犇めく」の例文
「犇めく」を使用した例文を紹介します。
・『3月前半の税務署は、確定申告をするために集まった人たちで犇めいていました』
・『新型コロナウイルス感染予防の観点から、たくさんの人々が犇めく密な状態はできるだけ避けるべきです』
・『北海道の広大な牧場には、たくさんの牛・馬・羊が犇めいています』
・『ゴールデンウィーク後半の高速道路は、東京に帰ろうとしている無数の車で犇めいていました』
・『台風のような強い風が吹くと、築年数の古い家は大きく揺れて犇めいていました』
「犇めく」の類語・言い換え表現
「犇めく」の類語・言い換え表現
「犇めく」の類語・言い換え表現として、「押し合う・へし合う・満員になる・ぎゅうぎゅう詰めになる・すし詰めになる・もみくちゃになる・混雑する・混み合う・立て込む」などがあります。
「犇めく」という表現は、「大勢の人たちが一ヶ所に集まってきて押し合いへし合いするさま」や「大勢の人たちが集まって隙間(空き)がなくなり満員になること」を意味しています。
「犇めく」の言葉には、「たくさんの人たちが一つの場所に集合してぎゅうぎゅう詰めになる」や「隙間がないほどの人ですし詰めになる」といった意味のニュアンスがあります。
また「犇めく」の表現は、「たくさんの人たちで混雑してもみくちゃになる」や「大勢の人々で混み合って(立て込んで)騒いでいる」などの意味合いも持っています。
それらの意味合いから、「犇めく」と類似した意味を持っている類語・言い換え表現として、「押し合う・へし合う・満員になる・ぎゅうぎゅう詰めになる・すし詰めになる・もみくちゃになる・混雑する・混み合う・立て込む」を挙げられます。
「犇めく」の対義語
「犇めく」の対義語
「犇めく」の対義語として、「ポツポツといる・バラバラ・過疎の状態である・人が少ない・ガラガラ」などがあります。
「犇めく」という言葉は「大勢の人たちが一ヶ所に集まって押し合うこと、押し合いへし合いして騒ぐこと」を意味しているので、「人がポツポツといる・バラバラとしか人がいない・その場所にいる人の数が少ない」といった表現を対義語として考えることができます。
また「犇めく」の表現は、「その場所に集まっている人たちの人口密度が高くて過密な状態である」といった意味合いも持っています。
それと反対の意味を持つ「犇めく」の対義語として、「(人口密度が低くて)過疎の状態である」や「(その場所にほとんど人が集まっていなくて)ガラガラ・空いている」といった言葉があります。
それらの意味合いから、「犇めく」と反対の意味を持っている対義語として、「ポツポツといる・バラバラ・過疎の状態である・人が少ない・ガラガラ」を挙げることができます。